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第34話〜ショック〜 ページ37

あの人が、女嫌い……
その事にこんなにショックを受けるなんて思わなかった。

好きだから、追いかけている訳じゃないのに……

と、自分で自分に言い聞かせる。


「アイツは、結構ここに来る、それに近くの洞窟にも良く現れるみたいだぞ」

なんとかショックを振り払い、王の発言にそれなりに元気が出た。

その時だった。

「王様、誰と話してるんです…?」
低過ぎない、若い男の声がこだました。

長い前髪とフードの隙間から見えた瞳と目が合う。

蒼くて、綺麗な瞳……

「丁度良い所に来たな!お前の話をしてたんだ」

完全に固まってしまっている私を余所に、王と“男性”だけで会話が弾む。

「オレの事を…?勝手にペラペラ話されちゃ困るなぁ…」

男性の吊り上がった目が不適に歪み、口元が曲がる。

まぁ、いいです、と男性は会話を切り上げ私の方を見た。

端正で、男らしい顔にどこかあどけなさが残っている。

「オレの事、探していたんでしょう?後で、近くの洞窟に来て貰えます?話したい事があるので」

それだけ、私の耳元で吐息混じりに甘く囁くと、出ていってしまった。




「…………っ!?」

気づけば見知らぬ洞窟にいた。

「珱ちゃんずっとぼーっとしてるから心配しちゃった、目、覚めた?」

颯天の言葉に軽く頷いた。









「あの子、オレに何か用があったのか……?」

「………どこかで見たような顔だけど思い出せない…」

もしかして、と一瞬思ったが、振り払った。

「やっぱり、女性は苦手だな……」


頭が痛い…
女性は苦手な筈なのに、なぜあの子を呼び出したのか。

あまりにもオレらしくない行動に自分で自分に困惑する。

何も考えずに、気付けば呼び出していた。

どうせまた、ろうな用事じゃないだろう。
適当に排除して、片付けておこう。









「「………どうしたら…」」

月の光も当たらぬ暗闇で、2人は膝を抱え、悩んでいた。









………はたして、どうなる?

第35話〜改める決意〜→←第33話〜Blaue Rose〜



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ロリコンサンダー(仮) - うらみん PC垢さん» すみません!携帯とか成績とか精神が壊れていたせいで、更新が止まってしまい申し訳ございません。 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 726db12174 (このIDを非表示/違反報告)
うらみん PC垢 - 更新楽しみに待ってます (2019年10月25日 20時) (レス) id: 57acaff2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - アエルさん» ありがとうございます……わ、わたしも……ポッ←すみませんwそういって頂けて嬉しいです! (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - しーずんぺろ子さん» そっ、それなぁ!?あ、ありがとうございます………(照) (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - べのむさん» え、えええええええええぇぇええええ!?!?!?!?ありがとうございますぅううう??? (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉愛&ロリコンサンダー | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年12月29日 11時

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