第23話〜彼女〜 ページ26
漣sibe
オレの友達は生まれつき病弱で、既に余命宣告もされていた。
余命〜7日〜
オレ達は幼いなりに彼女を励まそうとした。
1日が光の様に流れ後悔の念が胸の奥で疼く。
まだ彼女と話したい。
まだ彼女と遊びたい。
まだ彼女と触れていたい。
オレはいつも独りだった。
別にそれを寂しく思う事は無く、淡々と日々を過ごしていた。
オレの両親はオレが生まれて間もなく他界した。
だから家族との思い出なんて無い。
そんなオレに彼女は手を差し伸べてくれた。
彼女は人気者でたくさんの女の子を従えていつも行動していた。
だからオレに出来る友達は全て異性。
オレは“女の子っぽい”って良く言われるから女の子と過ごしていて普通に楽しくて幸せだった。
だから彼女を手放したくない。
オレを始め皆が悲しむから。
そんな時に一人の妖精が舞い降りた。
どうやらそいつは薬草などの研究をしているそうでオレ達は藁にもすがる思いで彼女を託した。
でも結果は……
手遅れだった。
アイツによると彼女は癌だったらしく様々な所に転移してしまっていた為手術の施しようが無かったそう。
皆は
諦めた様に弱々しく声を漏らした。
でもオレには分かった。
彼女の死因は癌なんかじゃない。
まだ息を引き取ったばかりの彼女の手首を涙で歪む視界で見る。
妙に赤く腫れていて“注射痕”の様な物が残っている。
だからオレは、“エーテル=クーマリン”に訴えた。
『お前が“シュゲル”を殺したんだろ』
と。
エーテルは何も言わなかった。
ただどす黒い瞳でオレを見下ろしていた。
そんな時オレに出来たのは
復讐心。
仲間を得る為にも友達にエーテルが彼女を殺した事を話したすると
『だから？』
返って来たのはあまりにも冷たい言葉だった。
まるで彼女など居なかったかの様に。
あれだけ仲良くしておきながら。
あれだけ彼女に希望を抱かせながら。
あれだけ長い時間を共に過ごしておきながら。
忘れるのは
斬り棄てるのは一瞬なんだな。
怖い。
ふとそんな事を思った。
醜い。
ふとそんな事を思った。
そんな事があったからだろうかオレは女性が苦手だ。
表情、言動の全てに裏がある様な気がして。
ナイフの様に冷たく鋭い、醜い考えが。
『秘密の花園』
オレが彼女の為に目立たない洞窟の中に蒼い薔薇をたくさん植えた。
オレと彼女だけの時間を込めた。
『れんくん』
可愛いらしい声でオレを呼ぶ彼女はもういない。
オレは立ち止まらないよ。
薔薇を飽きるまで見つめた後オレはその洞窟を出た。
復讐する為に。
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ロリコンサンダー（仮） - うらみん PC垢さん» すみません！携帯とか成績とか精神が壊れていたせいで、更新が止まってしまい申し訳ございません。 (2019年11月25日 17時) (
レス) id: 726db12174 (このIDを非表示/違反報告)
うらみん PC垢 - 更新楽しみに待ってます (2019年10月25日 20時) (レス) id: 57acaff2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - アエルさん» ありがとうございます……わ、わたしも……ポッ←すみませんwそういって頂けて嬉しいです！ (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - しーずんぺろ子さん» そっ、それなぁ！？あ、ありがとうございます………(照) (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - べのむさん» え、えええええええええぇぇええええ！？！？！？！？ありがとうございますぅううう？？？ (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉愛&ロリコンサンダー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2018年12月29日 11時
