君が何と言おうとも、僕は運命を抱き締める。

第24話〜そんなに頑張れることは人にはない個性だよ！〜 ページ27

颯天sibe

『だけど努力を辞めなかった。認めてくれると思ったから。でももう疲れて抜け出したんだ。それが此所なんだ』

鬱病になりかけないから辞めたのもあるけど


そんなことより認めてくれる人を捜したかったんだよね。その時は


『僕って才能ないのかな？』

そんな言葉をぽつりと呟くと実秋ちゃんは何故か怒ったような顔をしている


才能なんてないのに？なんでなのかな？

『なんでそんなこと言えるの！？可笑しいよ！』

だってそうじゃん。皆認めてくれないよ？褒めてくれないよ？

天災って呼ばれているのに…

『言えるから！僕を誰も誰も認めてくれないんだよ！？天災って呼ばれて、そして実の父親に殴られているんだよ！？』

僕はキレて実秋ちゃんに酷いことを言ってしまった

気付いたときには言葉を言ってしまっていたのだ

『そんなこと知らないよ！でもね、そんなに頑張れることは人にはない個性だよ！知ってた？』

…そんなに頑張れることは人にはない個性？



……………僕に？






『僕にそんな個性あるの？』


努力という個性はあるのかな？


いつも6時間はずっとやってるけど

『うん！あるよ！どんなに周りから言われてもそれはちゃんとした個性だよ！颯天君の』


なんでこんなに実秋ちゃんは僕を優しくしてくれるの？



友達だから？




きっとそうだよね


でも最低だ僕は実秋ちゃんに特別な感情を抱いてる



それがなんなのかは良くわからないけど





ありがとう。また僕は救われたよ




実秋ちゃんは僕の女神的存在だね






僕も絶対に裏切らないからね

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