君が何と言おうとも、僕は運命を抱き締める。

第12話〜助けられた？〜 ページ15

珱sibe

私が目を開けると…

大嫌いな"人間族"がいた

まだ30いってない位の

醜い醜い塊の

『動いたら殺す』

殺す？私みたいな能力者(スペシャルパワーユーザー)を？

短剣か。そのぐらいなら私の能力"破壊"で粉々に出来るけど

破壊して、気絶させてでいいかな？

｢ﾎﾞｿｯ能力発動"破壊"｣

よし、これで壊れた。これで…

グサッ

痛い？なんで？あっそっか






私の不注意で







私の行動で





斬られたんだ







と思ったときは何故か痛みが少なく

今はとても痛い

だけど一人だからいけ…………る？






………………可笑しいでしょ。なんで？なんで？何十人もいるの？




仮にも女性なんだよ？








やっぱり人間が醜い




醜いやり方で殺して何を求めているの？







泣いている姿？









血が流れているとき？









人が苦しんでるとき？






駄目だ。私の心を落ち着かせて








冷酷に無感情で殺せばいい






痛みを我慢しないと……絶対にヤバくなる









まず１人撃破



痛いと言う感情を抑えて




２人同時に撃破




脚が動けなくなってきた


なんで？


あれ？脚が斬られてる


だからだね


でも私は飛べるから

これで一安心かな？

どうやって残りの人間を殺そうか

奪ってその剣で倒そうかな








あれ？えっと

なんか体が動かなくなってきちゃった

何でなの私がいけそうなときにいつも失敗しちゃうの？






痛い、怖い、哀れみ、怒り等の色々な負の感情があふれでてきて

私が私じゃなくなっていくような感じ

怖い……

助けて……

誰か……

ドーンッ！

えっ？何？

『大丈夫？君ここら辺に隠れられるかな？』

誰？でもここは従わないと絶対に危ないよね



私は重い脚を動かして石に隠れた

『〜〜〜〜』

なんかを唱えているのはわかるけど


なんで私を助けてくれるのがとても気になる



でも私が嫌いな人間には変わりがないみたい

そう思っていたら次第に音がなくなり終わったみたい



『怖かったよね？酷いよね。こんな子を殺そうとするなんて』


怖いだけども微かに暖かさを感じる

私は震える声を出して話した

｢大丈夫です。早く貴方は家に帰ってください｣

と人間が嫌いな私はこんなに冷たいことをいったけど

『家はね。無いんだ。出ていったんだ。生きている環境が嫌でね』

家がない？色々な事情があるのか人間にも

『挨拶を忘れていたよ。僕は希久弥颯天。元妖精族で今はなんでもないんだ』

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