この日をもって私は命を堕とします「D.Gray-man」 (ページ11)

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任務開始。９夜　⑦ ページ11

「いいねぇ青い空、エメラルドグリーンの海。ペルファヴォーレイタリアン♬」
「だから何だ」
「『何だ』？フフン♬羨ましいんだいちくしょーめっアクマ退治の報告からもう三日！何してんのさ！！ボクなんかみんなにコキ使われて外にでも出られないまるでお城に幽閉されたプリンセ…」
「わめくなうるせーな。文句はアイツに言えよ！つかコムイ！俺アイツと合わねェ」
「神田くんは誰とも会わないじゃないの。で、アレンくんは？」
「ちっ、まだあの都市で人形と一緒にいる!!」
「そうか…。Aちゃんは今どこにいるかな？」
「はぁ、まだ眠ってる。ところでコイツは何者なんだよ！！コムイテメェ何か知ってんだろ!!」
「まあ、知ってるけど。でもそれはまだ教えられないんだ。君のためでもあるんだよ。」
「俺のため…？」
「そうだよ。あっ！そうだそうだ、次の任務神田くんに行ってもらうからそれ終わったら向かってきてくれるかい。その任務Aちゃんと一緒にね。」
「ちっ」
「じゃあ頼んだよ」

「何寝てんだしっかり見張ってろ」
「あれ…？全治５ヶ月の人がなんでこんな所にいるんですか？」
「治った」
「ウソでしょ…」
「うるせェ。コムイからの伝達だ。俺はこのまま次の任務に行く。お前は本部にイノセンスを届けろ」
「………わかりました。Aはどうしてます？」
「まだ眠ったままだ。」
「そう、ですか。神田Aを見に行ってくれませんか」
「なんで俺が見に行かなきゃいけねぇんだよ」
「いいじゃないですか。どうせ任務一緒でしょう？」
「なんでお前が知ってんだよ。」
「風の声で」

「…………」

見に来たものはいいけど何すればいいんだよ。たたき起こせばいいのか？

「…ん」
「起きたか。」
「……陵、いかないで…」
「誰と勘違いしてる！早く起きろ。次の任務があるんだよ！！」
「……そう、ですか。すぐ準備します…。神田、今のことは誰にも言わないでください。」
「なんで俺がお前の独り言を言いふらさなきゃいけねぇんだよ。」
「いえ。念のため」
「行くぞ。」
「はい…。」