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綴られる悪夢 ページ35

また前にいた時と同じ様な生活が始まった。
朝、昼、夜、北原さんと同じ食事をした。
そして女の人のいる部屋に連れて来られた。

北原「却説、君には必要だろう?生きてなくてごめんね。難しかったんだ」

貴方「えっと…」

北原「やっぱり死んでいるのは駄目かい?」

貴方「そういう問題じゃなくて…」

北原「じゃあ何?」

貴方「その、血はほしくない…です…」

北原「何言ってるの?君には必要なんだよ?それに君の為に態々俺が女を連れてきてる。君の為にどれだけの時間を費やしているのかわかってるのかい?」

貴方「ごめんなさい…でも、」

バシンッと音がなって頬が痛んだ。
太宰さんにされたのと比べものにならないくらいに痛い。
痛い所を抑えて北原さんを見ると鋭い目で此方を見ていた。
その光景に上手く息を吐くことができなくて過呼吸になりそうだった。

北原「言い訳が聞きたいんじゃないんだってわかってるだろう!君は俺の言う通り動けばいいって言ったじゃないか!我儘は聞かないよ!外の世界を見てきた君の願いなんてききたくないからね!」

貴方「…ごめんなさい」

北原「わかったの?わかったら何て言うの!」

貴方「わかり、ました」

僕がそう言うと北原さんは先刻からは考えられない様な笑みを浮かべた。怖い。

北原「それでいいんだよ。…ごめんね、痛かったね。見せてご覧」

僕の手を掴んで痛い所を見る。
衝撃を受けたかの様に表情を変え僕の頬に触れた。

北原「痛むかい?酷いね、赤くなってる」

貴方「僕が、悪いから、いいんです…。北原さんのせいじゃない…」

そう言わないとまた何をされるかわからない。
悪いのは全部僕。僕のせいで北原さんを怒らせてる。

北原「君はなんていい子なんだ」

骨が軋むくらいに僕を抱きしめて、太宰さんと同じ様に接吻をしてきた。
でもそれは太宰さんとは違って、北原さんの個人的な優越感や欲の為で僕の事を何も考えていないものだった。

太宰さんは抱きしめてくれる時もっと優しく割れ物を包む様にしてくれるし、良い匂いがする。暖かくてリズム良くトントンと背中を叩く手が心地良くて眠くなる。それに太宰さんは接吻をする時は僕に聞いてからする。それは言葉だったり目線だったり色々だけど、ちゃんと僕がいいよって言わないとしない。無理矢理じゃなかった。しかも接吻自体も優しくて髪を梳くように撫でる手や唇の感覚、舌の動きなんかまで全てに愛があった。
太宰さんがいい。
太宰さんに会いたいよ……。

あなたからの愛に涙の懺悔を→←探さなきゃいけないのに



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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀`) (2018年9月27日 23時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…!頑張らせてもらいます…! (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました!ありがとうございます(*´ω`*)これからも更新頑張って下さい(*´∀`) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…!そう言って貰えるととても嬉しいです!私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅野 | 作成日時:2017年9月24日 22時

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