【文スト】文豪を撫でたい。

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髪の毛って、その人を表していますよね…？ - 2024年5月10日

今日は賢治くん！！




「前から思っていたんですけど」

私が買ってきた牛丼を凝視しながら、賢治くんが話しかけてきた。

可愛い…。

だがしかし牛丼はやらん。

「うん？」

ここぞとばかりに牛丼を頬張りながら頷き返す。

私、性格悪いよね。

「YOUさんって、モー子に雰囲気似てるんですよね」

「牛にか？！」

おーい、ちょっと待て。

それは女子に言う台詞じゃない。

「…そ、そっか！ありがとう？！」

いかんいかん、思わず疑問形になってしまった。

声も裏返っている。

動揺してるしてる。

「モー子、元気かなあ」

賢治くんは私の冷汗をよそに、うっとりと思い出にふける。

「時々、喧嘩もしましたがモー子はぼくの一番の友人です。ああ、病気になってないといいですね。いつか、みなさんとも会いたいと思ってるはずですよ」

確かに、ずっと一緒だった存在と別れてしまったのだから寂しいだろうなあ。

少し思い当たる節もあって、切なくなってしまった。

「賢治くん」

「なんでしょう？」

「…牛丼、食べに行かない？」

「いいんですか？」

「うん、もっと、モー子の話聞かせてよ」

「是非！！」

数分後、私と賢治君は一緒に探偵社を後にした。

その後ろで、与謝野さんとナオミさんが話し出す。

「おや、賢治くんの頭なんか撫でてどうしたンだろうねえ？」

「ええ、仲良くなったようでなによりです」

「ところで、YOU、この間のカエルに似てると思わないかい？」

「確かに、雰囲気がそうですわね」

…ご婦人方、聞こえてますよ。





「牛丼、ごちそうさまでした！やっぱりお仕事を頑張ったので美味しかったです！ところで、星をくれた皆様から抽選でイーハト―ヴォ村にご招待なんてどうでしょう？」

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