【SERVAMP】やだなぁ、あたし人間なんかじゃないよ？

4話 ページ5

貴方「ただぁいまぁ！」

御国「やっとか」

もしや、機嫌悪い？
何かした？
別に遅過ぎるわけじゃないよ？
高校生の八時帰りは怒られるの…？
というかあたしの方が御国より長生きだよ…？

貴方「色々、あって……」

御国「本当？」

なんで目合わせようとしてくるの…？
そしてそんなに接近しないでもらえるかな？
……相変わらず良い匂い。
あ、別に変態じゃないからね！
猫だから人よりちょっと嗅覚が良いだけだから！

貴方「えと……あの…」

御国「まぁいいや」

御国はそれだけ言うと少し離れて、目を合わせるのもやめた。
何考えてるかわかんない。
はっきり言うと今の御国は怖い。
いつもより表情もちょっと暗い気がする…。

御国「酒かツナ缶抜きで許してあげる」

貴方「え、そんなぁ！」

御国「じゃあ両h(貴方「ツナ缶食べたいなぁ！」じゃあそっちで」

ジェジェ「……お帰り」

あんた優しいね。
ちゃんとお帰りって言ってくれんのあんただけだよ。

貴方「ただいま。なんか今日の御国冷たくない？」

ジェジェ「…いつも…よりは」

いつも通りボソボソ喋ってるけど、部屋の中が静かだからしっかり聞き取れる。
ジェジェも思うって事は何かあったって事かな…。

貴方「しかもなんか疲れてるって言うか、怒ってるって言うか…なんかあった？」

ジェジェは少し首を傾けた。
知らないってか。

ジェジェ「自分で…見れば…」

あたしの右目は色が変だから隠してるわけじゃない。
情や思考が見えてしまう。嫌でも。
勿論逆も然り。あたしの情で色が変わる。
勝手に読みたくないし、読まれたくない。だからこうして隠してる。

御国「Aー。ご飯食べるよ」

貴方「はぁい」

御国「Aだけいつもと同じだよね。飽きないの？」

貴方「飽きるわけないじゃん！ツナ缶最高！」

御国「はいはい」

一瞬いつも通りに戻った気がしたのに、やっぱり違う。
何でだろう…。

貴方「いただきまぁす」

あたし何かした？
御国何か悩んで…、態度とか口調とかに出ることはないか。

御国「A？止まってるよ？」

貴方「あ、ごめん。ちょっと考え事してた」

御国「何考えてたの？」

直接聞いた方が早いか。
答え出そうもないし。

貴方「何か今日、御国がいつもと違う気がするなぁって」

御国「違わないよ」

嘘。
人の表情は長年観察してきたけど、御国は読み取りにくい。
でも今のはわかった。嘘ついてる。
あたしに知られない様にしてるみたいだし…。
何でかな…。

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