恋愛事情:2 ページ3
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赤司「遅れてすまない。練習は終わったか?」
根武谷「……一応(オレ、知らねぇぞ……)」
かすかに身を引く根武谷。
赤司は涼しい表情をしているが、内心は嫉妬心でいっぱいだろう。
彼は嫉妬深いのだ。
A「征、生徒会長の仕事が長引いたの?」
無邪気にAが赤司に尋ねる。
赤司は微笑んだ。
赤司「ああ、終わったよ」
A「そっか。お疲れ様♪」
Aもにこりとする。
葉山「……」
葉山は心配そうな眼差しで、妬いている実渕を見つめる。
赤司「玲央……Aから離れてくれるかい?」
実渕「……」
無言。
葉山「ね……ねぇ!!今度は3on3やろうよ!!ね、ね!?」
ただならぬ雰囲気に耐えきれず、葉山は明るい口調で赤司に言った。
赤司「3on3?別に構わないが」
実渕「そうね……」
根武谷「あ?また練習すんn」
けだるそうに眉根を寄せる根武谷の横腹を葉山が肘でつつく。
葉山「(空気よんでよ!!)」←小声
根武谷「(メンドーだな……)」←小声
赤司「A」
A「ん?」
手招きする赤司の元へAは迷わず向かう。
A「なに?」
赤司「……」
左右対称色が不揃いの瞳がじっとAを見下ろす。
赤司「……なんでもないよ」
やわらかく笑い、彼女の頭を撫でた。
顔を真っ赤にするA。
そんな二人を実渕は苦い表情で見つめていた。
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作者名:ルナ | 作成日時:2014年3月26日 19時