【ダンウォ】図書室で出会ったあの子

◇No8 ページ10

＜そのすぐ後、私の後ろから声がしました

「ハンッ、ザマアないね」

　振り返ると、そこには……

　この現状を作り出した張本人達、第六小隊のプレイヤー、

　……つまり先輩達がいました


「おいおい、睨んでるぜぇ？あー、怖い怖い」

　先輩はニヤニヤと笑いながら、そう言っていました＞


　文章はここまでだった

　その下には地図がかかれていた

　ジェノックやロシウスなどのマークも記入されていた


　でも、原因？はわからない

瀬名「ねぇ、これの続きは……、って、あれ？」


　と、俺が言いかけたら、

　Aはさっき座っていた場所にはいなくて

　隣の机から、なにかをゴソゴソと動かしていた


　俺がひょっこりと見てみると、

　Aの手元にはパソコンがあった


　見ている限り、なにかのファイルを探しているらしい


貴女「……！」

　Aは、これだ！とでも言うかのように、

　あるファイルをダブルクリックした

　すると、映像と音声が流れ出した


　その映像には、ジェノックの制服を着た、

　大きさからして、中学三年生の三人組が映っていた

ーーーー
ーー

「……何か用ですか」


　聞いたことのない、Aの声

　映像のAは先輩達に向かって、冷たい声で返した

「は？バカじゃないの？ウザイわー」


　どこかのギャルのようなしゃべり方で話す女の先輩

「そういう先輩方はウザくないとでも？」


「少なくとも、あんた“より”はウザくないわー」


　……正直、俺は絶対Aより、この先輩の方がウザいと思う

　こんな人がジェノックにいたのか……


　もしかして、ハルキやユノはこの先輩のこと知ってるかも

　あと……


　俺はちらりと視線をAに向ける


貴女「……」


　もしかすると、Aのことも……


　その頃の映像は、先輩とAの売り買い言葉が続いていた

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