【夏油傑】ぬいぐるみのツギハギ取ったら原作壊したかもしれない件について。

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☆



『ぐふっ。･･･････ぐっぐるじい』

「重い？」

『体重には自信あったんですけど･･･っ』



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面白がってか今度は身体を預けてきている。
楽しそうに笑うもんだから怒るに怒れない。

耐えることに全力を注いで早数分。
彼の方から折れてくれた。



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「もし帰れなかったの話をするね」

『！』

「･･･････ここに、居てもいいかな」



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帰れないとは思ってないはず。
それでも寂しそうな彼の顔は原作そのまま。

世界線が違うとしてもやっぱり夏油傑なんだ。
闇堕ちルートもまず一旦の回避なだけだろう



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『え、ダメとか言う最低野郎に見えます？』

「いや見えないけど･･･嫌かな、と。」

『別に。逆に帰るとこあるなら良いですけど』



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ないね、とぎこちなく笑う推しさん。
多分、私はわかってて言った。



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『言ったでしょう？推しをリアルに恋する相手には見てないって。貴方にも別に生きる世界があって人生があるんですから。それにこっちに連れてきた？のは多分てか大分私のせいだろうし････しっかり責任はとりますよ』



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うん、大分ってか絶対私のせいだけど。
でもツギハギ取るヲタク共は居るはずだぞ？！

なぜ私なのか。もしくはこれが夢なのか。
だとしたらあまりにもリアルすぎる夢だ。



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『だから申し訳ないとか思わないでください。
帰れるまで此処は･･･夏油さんの家ですから』



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自分の家だと思ってくつろいでほしい。
いや家事やらせてる時点でお終い？？

結構最低なことやらせてないか((今更
え、申し訳ない←



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「･････ふふっ･･･はははっ」

『！』

「っぱり君、面白いねっ･･･ははっ」



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声を出して笑う推しは初めて見た･･･かも。
原作でも描かれてないもん。

ちょっと優越感と罪悪感。
彼は私の目を見て今度は本当に笑った。



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「これまで通り家事はするし出来る限りの事は返すよ。だからしばらくは宜しくね、A」



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名前を呼ばれるなんてご褒美すぎる。
声優さん呼ばれているような感じだ。

櫻○さん良いよね、好きよ←
いや違う違う。



.



『(ちょっとは、良いよね)』



.




ご褒美だと思っても、良いよね。
そう思いたいだけなんだろうけど。

頷く私にまた彼は笑ってくれた。
この日からお互いの名前を刻み付けたんだ

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