泉鏡花:似ている姉 ページ4
_____Aside
私、霧雨Aは、ほとんどの者が存在を知らないポートマフィアの裏の首領である。
容姿は泉鏡花とかなり似ていて、違うのは身長体重と髪型くらい。
異能力ですら似ている。夜叉白雪が黒くなり、二刀流となった夜叉、"黒夜叉姫"と言う。
・・・さて、そろそろ本題を話そうか。
私が何故裏の首領となっている理由。それは、ポートマフィアを裏切らせないためだ。
私はもう太宰のような裏切り者を出さないように、と首領から命じられている。
裏切りは死を意味する。
ま、最近は暇なもの_____
『だったんだけどねぇ・・・』
目の前には、任務をしたくないと言うように、夜叉を使わず敵から身を隠す鏡花。
『鏡花、君は任務を放棄するというのかい?』
鏡花「!・・・貴女は誰」
鏡花は私を知らない側の人間か・・・。
『君と似ている人間だよ。んで?任務は?』
そう言えば鏡花は黙る。ここで"やりたくない"と言えば私に殺されると考えているんだろうね。
『_____泉鏡花、私はポートマフィアの裏の首領、霧雨Aだ』
鏡花はビクリと肩を震わせる。
『とはいえ、君の両親から頼まれてね。鏡花の好きなようにさせてほしいと』
『今この場は見逃すけど、どうする?』
鏡花「わ、私は・・・」
『嫌だと言っても逃がすけどさ』
"夜叉白雪、鏡花を連れて逃げろ"
携帯からの声に夜叉白雪は反応し、鏡花を連れていく。
『任務の心配はしなくていいよー、私達は似てるんだしー』
聞こえないであろう鏡花に向かって叫ぶ。
『さて、と』
髪を2つに結び直し、感情を殺した目にする。
『私はA、一ヶ月で35人殺した』
『そして貴方達は今、私に殺される』
『"敵を殺せ、黒夜叉姫"』
黒い夜叉が敵を一瞬で惨殺した。
すでに原型がわからないモノを見て、鏡花を思い出す。
『母様、父様、鏡花はすぐにマフィアから去ることとなるでしょう』
『私は最後に姉らしくできたでしょうか』
私はA、鏡花とは物心つかぬうちに別れた、鏡花の家族。
きっとこれからも鏡花は気づくことはない。
_____数日後、人虎捕獲のため、出ていった鏡花が戻ることはなかった。
鏡花のいないポートマフィア。
敵であろうと、私は鏡花を守りたい。
121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか!!そしてまさかのBlu-rayの予約・・・!? (2019年3月13日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます!!ゆ、遺言!?死なないでください!!というより、遺言がそれでいいんですか?! (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年5月10日 21時