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弟が妹になった2【鶴媛様リクエスト】 ページ35

※前回「弟が妹になった」の続きのお話です。

――――――――――――――――――――――――――――――









中也はAの手を引っ張り、探偵社を出て街を歩く。









『兄さん良いの? 太宰さん、壁にめり込んでたけど』





「知るかあんな変態野郎。

 お前もう彼奴に近付くな。つか探偵社に近付くな。喫茶店のバイトも辞めろ」





『無茶苦茶な…………それと、兄さん』





「何だ?」





『俺、まだ着替えてないんだけど』









中也はピタリと足を止め、未だ女給服のAを振り返る。









「……服は?」





『探偵社。あとこの服、ナオミちゃんの私物みたいだから返さないといけない』





「……」









何か云いたそうに中也は頭を抱えて拳を振るわせる。





今、地団駄を踏んだら地面に穴が開きそうだ。









「……後で太宰宛に代引きで送れっ! 今すぐ帰んぞっ!」





『はーい』









再び歩き出そうとすると、目の前を見覚えのある人が通り掛かった。









「おや? 中也君?」





「あら、チュウヤ」





「ぼ、首領っ……」









町医者姿の森とエリスが中也を見る。





そして、すぐ隣のAに視線を移し、真剣な表情になる。









「いや首領、これは――」





「中也くん、君…………妹も居たのかい?」





「違います、首領」





『森医師、俺はAです』





「え、A君?」









森は目を丸くして、じっとAを見る。









「……確かに面影はあるけれど、どうしたのだい?」





『いや、それが俺にも良く分か――』









――ボフンッ









突然、Aから煙が発生し体が包まれた。









「こ、これはっ……!?」









煙が晴れると、中也の隣に可愛らしい幼女が立って居た。





ぶかぶかの女給服が幼女の肩を滑る。









『うわ、ちいさくなってる』









幼女になったAは、自分の姿を確認して、静かに驚いていた。



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ソルト(プロフ) - この作品にてねこぱふぇさんの作品を全て読み終わりました。どの作品も面白く1日で読み終わってしまいました…これから2週目に入ります。今後のご活躍を期待させていただきます。 (2019年6月14日 0時) (レス) id: 61b043fd1c (このIDを非表示/違反報告)
鶴媛(プロフ) - ネコぱふぇさん» 弟君の幼女化ありがとうございました!!弟君シリーズすごく好きです!!これからも応援しています! (2019年4月30日 21時) (レス) id: 3faee80352 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのごん子 - 獄都事変とコラボしてガッツポーズしたのは私だけじゃないはず (2019年4月29日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 大阪さん» すみません。バチカン奇跡調査官は詳しくないです。 (2019年4月29日 10時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - リクエスト、まだ大丈夫でしょうか?バチカン奇跡調査官とのコラボがみたいです… (2019年4月29日 5時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2019年3月24日 23時

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