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暴力反対 ページ29

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隣に居るお姉さんが顔を青くして固まっている。

目の前の蛞蝓さんはと云うと……





極悪人な顔で青筋を立ててウチを見下ろしていた。





……あわぁ怖い。





「……大方、糞太宰が云ってたんだろ」

『うん、太宰さんに聞いたら――』





――あぁ、あのダッサい帽子被ったちっこい小人さんは蛞蝓って名前だよ。もし見掛けても近寄らないですぐに逃げること。逃げる際は塩を掛けてみ給え。縮むよ。



「縮むかぁっ!! 手前も野郎の言葉鵜呑みにしてんじゃねぇっ!」

『あだだだっ! 縮むっ! ウチの背が縮むよぉっ!』



頭の上をぐりぐりと拳を押されてマジで縮みそうになった。



「俺は中原中也だっ! ……って、何で名乗ってんだ俺は……まぁ覚えとけ」

『分かった、帽子さん』

「手前端から覚える気無ぇだろ」



再度拳が挙げられたので慌ててお姉さんの後ろに逃げる。



「っと……忘れるトコだった。おい餓鬼、こっち来い」

『やだ、だって帽子さん殴るもん』

「殴らねぇから大人しく来い、コラ――首領が呼んでんだよ」



面倒臭そうに帽子さんが云う。



それに対し、ウチは顔を顰めてブーイング。



『……えぇ〜余計行きたくな〜い。早く帰りた〜い』

「つべこべ云ってねぇで行くぞ」



嫌がるウチの襟首が帽子さんに掴まれた。



途端に、肩に乗っていた仔犬が帽子さん目掛けて飛び掛かった。

しかし、帽子さんは難なく仔犬を鷲掴みして、そのまま壁に叩き付けた。

仔犬は潰され、砂の様にサラサラと消えてしまった。



『うっわ、帽子さん酷い』

「お前もこうなりたくなかったら、大人しくしてろ。おら、行くぞ」



そんな脅しされたら余計行きたくないわっ!



『せめてお姉さんも一緒に――』

「樋口は仕事に戻れ」

「は、はい。失礼します!」

『あぁ〜お姉さぁぁんっ!』



ウチは帽子さんにずるずる引き摺られながら廊下を進んで行った。



赤黒い獣は、今度は再生せず、再び現れる事は無かった。



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変態が居た→←間違った名前



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はるか(プロフ) - すみません、リクエストお願いします。何でもいいのでネコ科の動物に乗って夢主が、爆走するのを書いてもらえればうれしいです。よろしくお願いします。 (2018年6月20日 0時) (レス) id: 2bc02ca7fa (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - すみません、少し思いついたのでリクエストさせていただきます!夢主ちゃんと鏡花ちゃんが兎達とふれあってるほのぼのしたお話を書いていただきたいです!よければよろしくお願いします! (2018年6月17日 7時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - RANAさん» 創作出来ました。リクありがとうございます! (2018年6月17日 0時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 最新話みました!!めちゃめちゃ面白くて大好きです!!ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年6月16日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - 蛞蝓さんで吹き出しました(笑)面白いです。更新頑張って下さい!応援してます。 (2018年5月23日 10時) (レス) id: 1d139961bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年4月22日 23時

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