嫌がらせ ページ13
.
組織を抜ける事を決意した太宰さんは……
……只今、車の下に潜り込んでいた。
『……何してるんですか? 太宰さん』
「ん〜? イ・イ・こ・と!」
全くそうには見えないのだけれど。
「ん〜ここら辺は取り付け難いなぁ……ねぇA、ちょっと」
車の下から出て来て、小さな箱を差し出して来た。
「これを、車の下の隙間に取り付けてくれない?」
『……何ですか? これは』
箱を受け取ってくるくる回して観察する。
「はい、潜って潜って〜。A小っちゃいから入るでしょ?」
『……何か腹立つ云い方ですねぇ』
背中を押されて私はしぶしぶ車の下に潜り込んで、隙間に手を入れて箱を仕掛ける。
こんな感じかな?
『付けましたよ』
「うん、ありがと。それじゃあ行こうか」
そう云ってスタスタと歩いて行く太宰さん。
.
『……所で、さっきの箱は何だったんですか?』
「ん〜? 何って、爆弾だけど?」
『……え』
今、物騒な事をさらりと云った。
つまりは、人の車に爆弾仕掛けたと云う事。
しかも、ちゃっかり共犯にされているし。
「まぁ相手はマフィアだから、気にしなくて良いよ」
『いや、誰だろうと気にしますよ。と云うかあの車、誰の車なんですか?』
「さぁ〜て、早い所ここを離れよう」
教える気ないな、この人。
.
※誰の車だったのかは
「【文スト】紙使い少女は、探偵社で頑張ります 2」の「双つの黒 4」で判ります。
.
337人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セキセイインコ(プロフ) - この異能力めっちゃ強い (2020年12月24日 9時) (レス) id: 9e59c5682d (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 藍色眼鏡さん» ありがとうございます。喜んで頂き嬉しいです! (2018年4月30日 16時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
藍色眼鏡(プロフ) - 完結おめでとうございます。凄く良いお話でした(泣) (2018年4月30日 14時) (レス) id: 07c13963ee (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - しろねこさん» ありがとうございます。番外編もぼちぼち頑張ります (2018年4月30日 13時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - eyeさん» ありがとうございます! (2018年4月30日 13時) (レス) id: 1f1c692189 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2018年2月12日 23時