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「すみません、こんな時間まで引き止めてしまって……あの、」
「あー、いいよいいよ。気にしないで」



送ります、そう言おうとしたのだが、さり気に断られてしまった。


「黒子君」

「はい」


と、唐突にボクの名を呼んだ彼女。



「君は自分のことただの影とか言ってるけど、少なくとも“ただ”ではないと思うよ。」

……え?



____




ぱちぱちと目を開けては閉じての繰り返しをしたのち、わけがわからない、と言いたげにこちらを見つめる彼。



「……君はさ、周りを天才だって褒めるけど、自分には厳しすぎるんじゃない?」

「…そんなこと、」

「確かに、努力があってこその才能だと思うよ。けど、一人だけじゃ強くなんかなれない。仲間あってこそのバスケ……だろ?」

「……」



ぎこちなく頷いた彼に、口元が緩んだ。



____



くるりと帰宅するであろう方向へと向きを変えた彼女。背を向けたまま、確認するように口を開いた。




「あとそのプレイ……イグアナ…?…」←

「イグナイトです」

「うん、それ。
パスの中継に使うとか言ってたけどさ。

___それ、勝利に導いてるようなもんだと考えていいんじゃないの」

「えっ…」



そう言って歩き出す彼女。
…えっ、まさかこのまま放置ですか?←




「A先輩!
……また、やりましょう!」



気がつけば、口をついて出た言葉。




「……気が向いたらな。」



曖昧な言い回しでそう答えた彼女。

その姿に、いつかの彼が重なったような気がした―――。

虎とチワワの小競り合い*Furihata→←〃



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ユキ(プロフ) - kosigayamaihintさん» ありがとうございます。殆ど妄想で書いているようなもんなので、とても嬉しいです。無理をしない程度に更新頑張りますw (2018年8月30日 9時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
kosigayamaihint(プロフ) - 光の姉凄く大好きです!この本編では見れないお話見るのとても楽しいです!更新楽しみにしています!でも無理はしないでくださいね (2018年8月30日 1時) (レス) id: d0a46af0d1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございます!あくまでも関係は年上と年下みたいな感じです!私も夢主がタイプですw (2018年4月25日 7時) (レス) id: de1da99f45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - こういう殺伐として甘くない関係好きです!夢主が超どタイプ。← (2018年4月25日 6時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 黒九路苦さん» ありがとうございます!更新は思い付いた時にやっていますが、待って頂けると幸いです。これからも頑張ります。 (2018年2月12日 0時) (レス) id: de1da99f45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2017年10月9日 21時

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