変わってて何が悪い！！【おそ松さん】 (ページ9)

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変わり者７人目ページ9

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ここに入学してから、かれこれ数週間過ぎたが、相変わらず友だちは出来ないし、松野くん(次男)には絡まれるし。

変わったことといったら、松野く…じゃなくて、“チョロ松さん”と少しばかり話す仲になったことだろうか。
ただ、ハーバード大学准教授ということもあって、彼の話題にはついていけないのがオチである。

あと、意味もなく巨人が乱入してきたり、校長や教頭がピカピカだったり出っ歯だったり(←)……まぁ、いろいろあった。

そして、最近、もう一つ、本以外で、毎日の楽しみが増えた。

｢トト子ちゃーん♪放課後、オレとデートしない?｣
｢バーカ、此奴はもう俺という名の先約がいるんだよ。なぁ?｣
｢貴方達は、彼女の意見も聞かないで、何を勝手に決めつけてるんですか。……トト子さん、こんな2人はほおっておいて、私と｣
｢本当に勝手なのは誰だろうね。もし、差し支えなければ俺が送るよ｣
｢ねぇねぇ!トト子ちゃん!おいしいケーキ屋さんがあるんだけど、一緒にいかない？｣
｢もー、兄さん達ばっかりずるいよ!ボクも先約なんだからね!｣

｢…よし、じゃあ一斉に言うよ｣

｢｢｢｢｢｢どうぞ、お好きな松をお選びください｣｣｣｣｣｣

…うん、どこの少女漫画かな、これは。

｢あああありがとうございまあぁぁーーぁす♥｣

そして、いつも通り恥ずかしすぎて鼻血出して気絶……と。

彼女の名前は、弱井トト子。
六つ子であるアイドル6人から言い寄られるようになった、所謂ヒロインだ。

完璧なルックスと完璧なryを持ち合わせている彼女を、六つ子である彼らがほおっておかないわけが無い。

…で、アイドルである彼らはこうやって各々のスキルを生かして彼女を口説いている訳だ。

…うん、どこの少女漫画かな、これは。(2回目)

ともかく、こういう時には断固として彼らを観察するに限る。まあ、遠くから見る程度だが。

……ん?
今、松野くん(長男)がこっちを見たような……?
あ、手ェ振ってる。これ完全に私に振ってるよね、そうだよね!?←

＊

─とりあえず会釈はしておきました─

(おそ松兄さん、誰に手振ってるの?)
(んー………内緒☆)
(……)