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「男のくせにいつまでもウジウジしてんじゃねーよ、轢くぞ!!」

「うおっと!?」


突如飛び出してきた大きな左手が、ボールを弾かんとばかりに伸びてくる。慌ててボールを庇いながら、ボールをつく手を変えた。


「お前が本気出してなかったのは、そんな理由か。よし轢く。つーか殺す。」

「経った今、神聖なスポーツ試合にあるまじき物騒な言葉が聞こえたんですが……気のせいですか?
宮j……じゃなかった、殺人未遂先輩」←

「いい度胸してんじゃねーか……」


やべぇアイツ宮地怒らせたぞ、正気か!?という言葉が聞こえた気がする。が、後悔はしていない。前々から気になってたけど、あれだけ物騒な言葉叫んでおいて審判から注意されないのが凄いよね。よく退場にならなかったよなぁ、と思う。


「…あなたも、いい度胸してるじゃないですか」



____



▽宮地side



ムカつく奴だと思っていた。まぁ、現在進行形でムカついてはいるが。殺人未遂ってなんだ。殺されてぇのか(←それ!!)



「…あなたも、いい度胸してるじゃないですか」

「…あ゙?」


どういう意味だ、そう言おうとした。
……けど、出来なかった。
秀徳(ウチ)のエースと同じく掛けられたその眼鏡の向こうが。


「…俺を、本気にさせるなんて」


確かに、笑っていたから。
思わず目を見張った。
……なんだ。そんな顔も、できんじゃねーか


やつがシュートを打つよう構えれば、目の前で俺のフォローに来たのか、高尾が跳んだ。
それを見て、そいつはシュートを構えた体制のまま、左足を軸に、ぐるりとその身体を反転させた。


「な…フェイク!?」


唖然とする俺らにそいつは背を向けたまま、1歩、2歩ほど進み、あの影が薄い奴にボールを回し、再びそれを受け取った。
そして再びドリブルをしながら勢い良く走り出した。

ゴールから背を向けたまま。

(まさかコイツ……遠回りしてゴールに辿り着くつもりなんじゃ……?)
だとするなら、解決方法は一つ。


「大坪!!」


俺の意図を読み取ったのか、彼は目でうなずき、ゴールへと向かう。
ゴール下にC(センター)がいれば、点を入れられる確率は低くなる。
ましてや身体が大きい大坪を前にすれば流石のこいつも太刀打ちできないはずだ、絶対に。



「…物の見事に引っかかってくれてありがとうございます。」

「…な!?」


にやりと、悪戯が完了したかのようなその笑みに、ぞくりと寒気を覚えた。

※解説→←〃



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アイスクリーム(プロフ) - はじめまして。この作品すごく楽しく読ませてもらいました。無理のないように更新を頑張ってください。茶川さんと虹村さんが仲がいいところがかなり好きです。応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 88f513c2be (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - 私は中でも茶川ちゃん推しだからだと思うけどそろそろバスケでも活躍して欲しかったり(( (2019年7月16日 2時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!完結までは時間がかかりますが、付き合ってくれると幸いです! (2019年7月6日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とても面白かったです!!初めから最後まで夢中になって読みました。これからの先が、とてもおもしろそうです!!楽しみにしています。頑張ってください! (2019年6月29日 14時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 十夜さん» イチャつく…考えてみますね← (2019年4月30日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2017年5月14日 11時

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