現実ってそううまくいかない...わけでもないんだよね～黒バストリップ～Part6 (ページ16)

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鈴村side

第4Ｑ終了まで、あと4分51秒。
正邦と誠凛との点差は6点。

電子掲示板を見てから、日向先輩は仕方ないと思ったらしく、黒子を呼んだ。
キャプテンとして正しい判断だと思う。

……のだが。

「……」

ー数分前ー

関さんが火神と話している時、りっさんが俺に話しかけてきた。

『黒山君、原作だと、このあと黒子君が津川君止めて終わりだったよな?』

「うん、確かそうだったと思うけど…」

ぶっちゃけ、正邦の試合ってあんま覚えてないんだよなぁ。どっちかと言えば、〝お父さん〟との試合の方が印象強かったし←

『……黒山君、正直あの津川君どう思う?』

「できればあんま関わりたくないタイプ…けど、黒子舐めてたのはどうかと思った」

『……じゃあさ、』

「……?」

彼女は、ちょっと不敵な笑みを浮かべると、俺しか聞こえない声音で確かにこう言った。

『〝親友〟を馬鹿にした

仕返し(・・・)してみるってのはどうかな??』

___________

津川｢あれ？てっきり火神が出ると思ったのに…君だけ？火神とやりたかったんだけどなー｣

コートに入る黒子を見て津川が不満そうに言えば、リストバンドをはめ直すために手元を見ていた黒子が、津川を見た。

黒子｢すみません、力不足かもしれませんが、借りがあるそうなんで返しに来ました。代理で｣

控えめなような言い回しだが、目はしっかりと津川を睨んでいる。

そんな黒子を見て、津川は口角を吊り上げた。
チームの人に掛け合って黒子のマークに代えてもらうらしい。

しかし、黒子を舐めてると痛い目に合うというのは第1Ｑで学んだらしいので、目は爛々と警戒の色を光らせていた。

「……(さてと)(ﾁﾗｯ」

伊月「……(ｺｸｯ」

チラリと伊月先輩をみやる。彼は、合図とでも言うように、俺に頷いて見せた。

さぁ、

どうなることやら……