第七十五夜 ガキ扱いすんなッ・・・ ページ35
あ「最近入れれるようになったんだ。」
彼女はカタン、と机に茶杯を置くと「飲んでみて。」といつもと変わらぬ笑顔で言った。
ゴクッ・・・
あ「どう?」
彼女はニコニコと感想が返ってくるのを待つ。
覇「・・美味しい。」
紅覇は少し口を緩ませる。
あ「でしょでしょ♪」
彼女は自慢気に、豊満に膨らんだ胸を張る。
覇「それより、話・・・」
あ「あぁっ!ごめんごめん。
ついっ」
彼女は紅覇の真正面に座り、ゴクッとお茶を一口飲んだ。
あ「で、どうしたの?」
覇「A、今日なんかあったの?」
あ「別になにもないけど・・・
なんで?
紅覇には関係ないじゃない。」
覇「帰って来たときA元気無かったから、ちょっと気になってさっ。
なにもないならいいよ。」
紅覇は安心したようにニコッと笑った。
あ「・・・・・・
ごめん。
言い方、悪かった。」
彼女はさっき自分が言ったことに罪悪感が湧き、少しうつむいた。
覇「別に謝らなくてもいいよ。
Aの性格、僕はわかってるつもりだし。」
紅覇は「それに、それがAじゃん。」と言い、優しく笑った。
あ「っ・・・」
彼女の目頭が熱くなる。
紅覇は「しょうがないな〜〜〜」と言いため息を吐くと、彼女の頭に手をポンと乗せた。
あ「ガキ扱いすんなッ・・・」
覇「だってガキじゃん。」
あ「あんたとそんな変わんないわよ。」
覇「中身だよ〜、な・か・み」
あ「っせぇ・・・チビ。」
___ガシッ
紅覇の指が、彼女の頭を思いっきり掴んだ。
あ「痛い!痛い!
許せ!口が滑っただけだ!!」
覇「〈紅覇様ごめんなさい。
何でもします、許して下さい。〉はい。」
あ「言えと⁉あたしにそんな恥ずかしい台詞を吐けと⁉」
紅覇は掴んだ手にグッと力を込める。
あ「痛い!痛い!痛い!
許せ!何でもするからそれだけはっ!!」
覇「・・・わかった。」
紅覇は彼女の頭から手をどけた。
彼女はふぅ・・と一息つく。
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爽やか中一 - エヴァって良いよね、マギって良いよね、この小説最高。うん、フォント煮最高←分かるかな? (2020年8月16日 21時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
まっちー☆ - なぜ私がマギなんだー(`∀´) (2013年12月24日 15時) (レス) id: 788e6f575e (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 猫子さん» お返事すご遅れてすいません。 馬鹿じゃないですよ!私はお馬鹿さんですけどww コメントありがとうございます( ´ ▽ ` ) (2013年7月23日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
猫子(プロフ) - 73夜の〈その夢が真実ですよ〉をくその夢とよんだ私は馬鹿でしょうか?小説おもしろいですよ (2013年7月14日 10時) (レス) id: e283e186ef (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - Rioさん» 番外編作ったので、是非見てください! 応援ありがとうございます^^ (2013年6月17日 7時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年5月27日 17時