第五十六夜 気慣れない服って違和感ある ページ15
*
玉「とっても、とぉっても似合ってるわぁ!」
紅玉は思わず大声を上げてしまった。
無理もないだろう。
今の彼女の姿は、絵に描いた様に美しかった。
黒地の着物、散りばめられた桜の模様は彼女の白銀の髪にとても合っており、まるで彼女の為に作られた様だった。
あ「ありがと。
・・・でも、ちょっと胸がきついかな・・」
自分では着付けができなかったので官女にやってもらったのだが、官女がきつくしめ過ぎた・・・
のではなく、彼女が普段こんなかっちりした服を着慣れてないからだ。
玉「そう・・・
似合ってるのに、勿体無いわねぇ。」
紅玉はしょぼーんとしてしまった。
あ「大丈夫!着方を変えるから!
ほらっ、次の服選ぼう!!」
紅玉はパァっと顔を明るくし、また服を選びにいった。
*
服選びが始まってから、三時間ほどがたった。
あ「つ・・・疲れた・・・・」
朝から何も食べておらず、ぶっ倒しで服を何着も着ているのだから、当たり前といえば当たり前だろう。
玉「これで服選びは終わり!
ちゃんと十着選び抜いたわよぉ!!」
紅玉は目をキラキラさせ、達成感に浸っている。
あ「紅玉・・元気だね・・・」
彼女は死にかけの顔をして、紅玉を見つめた。
玉「Aちゃん大丈夫?」
あ「はははっ・・・駄目カモ・・」
玉「・・・・・桃、食べる?」
あ「食べまあぁぁす!!!
行こう!早く!!」
彼女は急にハイテンションになり、紅玉の腕を掴んだ。
玉「そ、そうねぇ。
夏黄文、ジュダルちゃん、何か食べましょぉ。」
彼女と紅玉は部屋の外に出た。
そこで夏黄文とジュダルが死んだ様に動かないで倒れていたのは、言うまでもない。
第五十七夜 引きこもりというワケではない→←第五十五夜 服はいくらあってもいいもの
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爽やか中一 - エヴァって良いよね、マギって良いよね、この小説最高。うん、フォント煮最高←分かるかな? (2020年8月16日 21時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
まっちー☆ - なぜ私がマギなんだー(`∀´) (2013年12月24日 15時) (レス) id: 788e6f575e (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 猫子さん» お返事すご遅れてすいません。 馬鹿じゃないですよ!私はお馬鹿さんですけどww コメントありがとうございます( ´ ▽ ` ) (2013年7月23日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
猫子(プロフ) - 73夜の〈その夢が真実ですよ〉をくその夢とよんだ私は馬鹿でしょうか?小説おもしろいですよ (2013年7月14日 10時) (レス) id: e283e186ef (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - Rioさん» 番外編作ったので、是非見てください! 応援ありがとうございます^^ (2013年6月17日 7時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年5月27日 17時