星5 ページ2
貴方「‥?」
良太郎「明日から夜、ミルクディッパーに来たら、お店の中に入ってきて良いから。外だと色々と危ないし‥今日は外で待たせちゃってごめん」
貴方「!ううん。気にしないで。分かった。明日からそうするね。ありがと!それじゃ。」
Aはそう言うとエタニティーライナーに乗る
良太郎「うん。おやすみ。A」
エタニティーライナーはAが乗ったのを確認するとドアを閉め、去っていった。
僕はそれを見送るとまだ明かりのついているお店の中へと入る
良太郎「ただいま、ねーさ‥」
お店の中に入ると、ねーさんが、普段は望遠鏡の下に隠されている懐中時計を手に取っており、涙を流しながらそれをじっと見つめていた
そんなねーさんの姿を見て僕は言いかけた言葉を飲み込み、その場にたちすくむ。
ねーさんは、そんな僕に気づいたのか懐中時計から僕へと視線をうつす
愛理「あら‥‥良ちゃん‥。帰ってたのね。おかえり。」
良太郎「ただいま‥。」
ねーさんは涙を拭い、いつものように笑う
良太郎「ねーさん‥それ‥」
愛理「‥不思議ねぇ‥。この懐中時計を見ると、何か大切な事を忘れているような気がするのよねぇ‥」
良太郎「‥!!」
ねーさんは、桜井さんの事、思い出しつつあるのかもしれない。
愛理「でもきっと、気のせいよね。」
良太郎「気のせいじゃ‥なかったら?」
愛理「え?」
ねーさんはキョトンとした顔で僕を見つめる
僕は言葉に詰まる
良太郎「‥やっぱり忘れたままでいいはず‥ないよ‥」
やっと絞り出せた少し震えていた
愛理「良ちゃん‥?」
良太郎「‥」
僕はそれ以上言葉を発する事ができずに黙り込む
愛理「良ちゃん、疲れてるんじゃない?今日はここに泊まっていいから、もう休んだほうがいいわよ。」
ねーさんは毛布と枕を持ってきて僕に渡す
愛理「おやすみ。良ちゃん。」
お店の電気は消され、ねーさんは出ていった。
シンと静まり返ったお店の中で僕はカウンターテーブルに置かれた懐中時計を元あった場所に直し、ソファーに横になる。
が、すぐに寝付くことはできなかった。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2022年11月22日 8時) (レス) @page43 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - お久しぶりです!ミリアです。一緒に合作しませんか? (2020年11月1日 22時) (レス) id: e8a27bc902 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - Asahiさん» わぁ!嬉しいコメントありがとうございます!頑張って書くのでよろしくお願いします (2020年9月30日 6時) (レス) id: b57a231f67 (このIDを非表示/違反報告)
Asahi - 最初からずっと見てます。私も電王大好きです。これからも応援してます。頑張ってください。 (2020年9月30日 1時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年9月23日 7時