夜半のおつかい2 ページ14
「ここかぁ……え、ここ？ほんとに？」
思わず地図を見返すけど番地は間違いなくここだ。
「えぇ……」
それはなんというか、コ○ンや金○一に出てきそうないかにもこれから殺人事件が起きます的な雰囲気の洋館だった。
昼間なら廃墟かと思うけど陽もほぼ沈んだ今ではどちらかというと昔行った遊園地のホラーハウスを思い出す。いや、どっちも似たようなもんか。
ていうかこれ人住んでるん…だよね、多分。
店長の知り合いほんとにろくなのいないな…
……まあいいか。とりあえずインターホン…ない。え、なにこれあれだ、ライオンの口に輪っかがついてる、あの、ノックするやつ。名前知らんけど。
こんなの現代で常用されてるんだ……
とりあえずノックしてみると数十秒程たった後奥からパタパタと足音が聞こえた。
「はいは〜い！おかえりなさ〜い、結構早かったね大神せんぱ─────あれ？」
中から同い年ぐらいの子が出てきた。
「あの〜…失礼ですけど、どちら様？」
「あ〜……私、店ちょ──斎宮宗さんからの荷物を届けに来たんですけど…」
なんだったっけ…あ、そうだ、店長から貰ったメモに確か名前が……
「えっと、朔間零さん……のお宅でしょうか？」
「うん、あってるよ。そっかそっか、おつかいかぁ〜まあそりゃそうだよね〜」
何がそりゃそうなんだろうか。
…そういえばさっき私と誰かを間違えてたっぽいけど、この子とその朔間さん以外にも誰か住んでるのかな。
「さ、入って入って〜」
「あ、いやこれ…渡しに来ただけなんで」
「まあまあ、折角来たんだしおもてなしするよ〜♪朔間さんもそろそろ起きてる頃だと思うし…」
う〜ん…まあこの子はいい子っぽいし挨拶して荷物渡すぐらいなら大した時間も取らないし、今日はもうバイトの予定はないから……
それぐらいならいいかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐藤(プロフ) - 璃々衣さん» 初めまして、有難いお言葉ありがとうございます！色々と書きたいネタはあるのですがね…もっと更新できるように精進します。これからもよろしくお願いします！ (2018年10月31日 18時) (
レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
璃々衣(プロフ) - 初めまして。とても素敵なお話で、何周も読みました……！お忙しいとは思われますが、更新楽しみにしております。お体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2018年10月29日 19時) (レス) id: 6b21f4271d (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - こめこさん» コメントありがとうございます…！いやもうそう仰って下さりとても嬉しいです。本当に更新遅くて申し訳ないんですがこれからも読んでいただけると幸いです(_ _) (2018年10月3日 1時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - 突然のコメント失礼します。作者さまの書かれる独特なリズム感のある日常がかわいくて素敵で、とっても好きです。更新があるたびつい嬉しくなってしまいます〜。これからもひっそり応援させていただきますね (2018年10月1日 21時) (レス) id: daff2d3cef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐藤 | 作成日時：2018年7月21日 21時
