Yuta.T 短編集 (ページ6)

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宏「マジ？光莉！お前･･･お姉ちゃんになるんだぞ。」

光「ママ!?私･･･お姉ちゃんになるの？」

妹「うん。光莉ずっと･･･弟か妹が欲しいって言ってたもんね？」

光「ねぇ･･･ママ。」

妹「何？」

光「裕太お兄ちゃんにまた会えるよね？」

妹「当たり前でしょ？光莉！裕太お兄ちゃんの声聞きたい？」

光「うん。」

妹「宏光!!飛行機の出発まで、まだ時間あるよね？」

宏「あぁー。後･･･30分ぐらいかな？」

妹「ちょっと電話してくるね。すぐ戻るから！」

そして･･･妹の美雨は、光莉を連れて、一旦飛行機を降り、裕太に連絡した。

その頃･･･裕太は？
腫れて婚約者となったAと父の会社を1から立て直す為、奮闘していた。

『裕太。さっきから、スマホが鳴ってるよ。』

裕「誰だろう？」

スマホ画面を確認すると･･･

裕「美雨!?」

『美雨ちゃん？』

裕「はい。もしもし!?」

妹「あっ！お兄ちゃん!?ごめんね？」

裕「どうした？」

妹「光莉がね？お兄ちゃんの声が聞きたいって言うからさ。電話したの！今･･･変わるね？」

光「もしもし!?裕太お兄ちゃん？」

裕「光莉!?どうした。」

光「裕太お兄ちゃん。光莉ね？お姉ちゃんになるんだよ。」

裕「そっかぁー。あの俺にベッタリだった光莉もとうとうお姉ちゃんになるんだな。」

光「お姉ちゃんになったら、1番に見せに行くね？」

裕「おぅ･･･楽しみにしてる。光莉!!またな。」

光「うん。ママに変わるね？」

妹「もしもし!?お兄ちゃんも早く･･･パパの会社を建て直して、Aさんと結婚して子ども･･･作りなよ。」

裕「大きなお世話だ。」

妹「お兄ちゃん!!これだけは、言っとくね？パパとママの本当の願いは、お兄ちゃんとAさんの子ども･･･つまり、孫の顔が見たいんだって。だから、お兄ちゃんも私と宏光みたいにイチャイチャすれば、1発で出来るから頑張ってね。」

裕「おまっ･･･」

妹「アハハ。じゃあね？お幸せに!!」

裕「おい。美雨･･･。」

ツーツーツー

裕「切りやがった。あの野郎･･･。」

『裕太!?どうしたの？』

裕「いや･･･別なんでもねぇーよ。」

『そう？』

裕「A!!結婚式はまだ出来ねぇーけど、明日。市役所に籍だけ入れに行こっか？」

『えっ!?』

裕「お前も、早く･･･玉森Aに、なって･･･美雨のお姉さんになりたいだろ？」

『うん。けど、婚姻届ないよ。』

すると･･･ノックの音が聞こえた。