Fake,2 ページ4
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「スヤァー……スピー……」
「……よく眠っているな」
スヤスヤとキュートな寝顔で眠るガールを見るのは、今日で何度目だろうか
まだ数える程しか見ていないが、それでも男六人兄弟で更には自分以外に同じ顔が五つもある生活を送ってきた俺にとってはとても貴重だ
況してや、つい最近までDTだったのだから尚更だろう
「…んん……」
「ん…?」
「スピー……スピー…」
「フッ……困った眠り姫だな。もう昼前になるんだぞ?」
……なんて、俺の言えたことじゃないか
それにしても、未だに夢心地な気分だ
自分でも驚いている
こんなにキュートなガールと俺が表向きだけであったとしても、こうして付き合えているばかりか体の関係をも持つようになるとは…
「_ハニー…」
あの日、あの瞬間の出来事を俺はまだハッキリと憶えている
まぁ、言うほど日にちは経っていないんだが
“フリーハグって、まだやってんの?”
“だったらさ、その腕に閉じ込めて慰めてよ”
“ねぇ…私のこと、抱いてよ”
一度は断られたガールと再び出会い、更には俺のことを求めてきたのだから状況整理が追い付かずかなり戸惑った
だが、数日前の強気で生意気な印象はどこにもなく酷く傷ついた様子のガールを見て俺はそのまま足を踏み入れこの腕に小さく華奢な体を閉じ込めたんだ
そこからは早かった
ガールに案内されるがままついて行き、寝室のベッドに押し倒して初めての夜を過ごした
そして、その時にガールとある約束を交わした
“私の気持ち以外は全部あげる。だから身代りになって”
“気持ち以外は…アンタのだから”
全て自分の意思で判断した
俺の自己責任だ
後悔していないかと言われれば、多少の不安はある
それでも俺は_
「ん…んぅ……っ…眩しぃ」
「フフン…やっとお目覚めかい?ハニー」
「…朝から
「ノンノン…今はもうモーニングじゃあない。今は_」
「げっ…もう11時前だし。寝すぎた」
「ン〜…?」
あの傷ついた
そして何より…
.
ものすごくタイプだったんだ!!
まさにこのガールこそ、俺にとって運命のフィアンセ!
「ついに回りだしたぜ……運命の歯車が…!」
「うるさい」
「…すまん」
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シーシャ(プロフ) - 和蘭芹さん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません!コメントありがとうございます!!そう言っていただけると励みになります!今後も頑張らせていただきます!長文ありがとうございますm(_ _)m (2018年3月18日 18時) (レス) id: 172b52f45f (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - 良い!めっちゃ良いです!!てかカラ松カッコよ…しかも可愛い…!文才ありありじゃないですか!続き楽しみです!これからも頑張ってください!応援してます!!(長文すみません) (2018年3月16日 23時) (レス) id: 1297ac7e3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シーシャ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/C-SHA/
作成日時:2018年3月13日 3時