5通目 ページ6
次の日の昼休みに僕は図書室に来ていた。
そしてあの本を見つけると周りを確認して
そっと本に手紙を挟むと背表紙に
『貸し出し不可』のシールを貼り
更に人の目に付きにくい1番下の右端…
他の本棚で視覚になる位置に本を置いた。
本当は貸し出しありなんですが
誤魔化して1枚貰いました。
これで見る人は減るでしょう。
黒「…放課後…また来て見ましょうか」
初めて放課後の楽しみがバスケ以外に増えました。
.
あれから時が経ち放課後
部活前に僕は図書室に来ていた。
返事は来ているでしょうか…?
あの本を見ると昼休みの時と位置は変わっておらず
視覚になってるだけあって皆気付けにくいらしい。
この子も見つけられてなかったらどうしましょうか…
僕は不安と期待で高鳴る心臓を押さえて
本をゆっくりと開いた。
ｶｻｯ…
黒「…!!」
そこには昨日と同じ真っ白な封筒
返事が来てました。
僕は手紙を取り本をしまうとゆっくりと手紙を開いた
ｶｻｯ…
ーーーーーーーーーー
誰かが本を借りたかと
思って吃驚しました。
人目につかないように
してくれたんですが?
ありがとうございます
あと文通もしてくれて
ありがとうございます
私はあなたと同じ
1年で組も同じです
ーーーーーーーーーー
.
黒「…あれ…名前が書いてないですね…」
僕は不思議に思いながらもその手紙を
ポケットにしまって部活に向かった。
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作者名：由麻 | 作成日時：2014年1月30日 2時
