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「昔っから言ってるだろ?Aは酒に飲まれ過ぎんだから外では気をつけろって。」


こんな事になるならもっとキツく言っとくべきだった。


相当凹んでるみたいで下向いてうんうん頷いてる。

「ったく、どこまでされたか分かったもんじゃねえな。」


オレの言い方もキツかったのかついにAの目から涙が零れた。


「・・・ほんとにそうなんだよ。
なんだか断片的には覚えてるんたけど怖くって。
私バカ過ぎて消えちゃいたいんだよ・・・」


涙ポロポロ流しながら自分を責めてるけど慰める気にもなれない。


「なんなんだよ?その男。彼氏いるってちゃんと言ってんだろうな?」


更にオレも責める口調になるけど止まんないし。


「そんなの会社の人になんて言う訳ないでしょ?」


え?


「彼氏がいるなんて言ってボロが出るの嫌だもん。」


「そんなのオレだって言わなきゃいいだけの話だろ?」


なんて事だ。


まさか会社内でフリー宣言してるとは思わなかった。


そんなの思いっきり狙われてんに決まってんじゃん。


「おまえ、マジで無防備過ぎてダメだ、それ。」


「無防備って言ったってだって会社だよ?」


出会いの場ナンバー3の内に入るくらいの環境だろっ。


だから嫌なんだよ。自分の魅力わかってない天然っぷりが。


普段はそこが好きな癖に一気に短所になってるわ。


イライラが止まんない時にピロンってAの携帯が鳴った。


ギロって睨んでるオレに対して縮こまってるAに


「誰?確認して。」


有無を言わさず携帯を開かせる。


携帯を見てるAの表情を見て嫌な予感しかしないし。


「その同期の子だろ?なんて?」


少しの間も待てない。早く言えよ。


「・・・昨日は無理矢理、その、ね?」


バッて携帯を奪ってメール画面に食いついた。


『昨日は無理矢理キスしてごめん。
酔ってるAに手出すなんてズルイよな。
でも好きだから。今電話していい?』


2人で落胆して顔覆ってる。


今までオレしか触れた事の無いAに
他の男からキスされたなんて尋常じゃないくらい苛立ってる。


オレは隣りで落ち込み過ぎて消えそうなAから怒りの矛先をこの男に変換した。


迷わずそいつに電話をかける。


Aももう止める気力もないらしい。



『もしもし?A?』


Aからの電話で浮かれて出てるこの男にオレは容赦なく言い放った。

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設定タグ:玉森裕太 , 北山宏光 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - 美紀さん» 美紀ちゃん♪ここは皆さんが投稿してくれる所なので良かったらボードかメッセ欄から送って頂けたら嬉しいな(^^) (2018年5月2日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - はるちゃんって呼んでもいい (2018年5月1日 18時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 美紀さん» 美紀ちゃん♪良かったらまたコメントしてね(^^)待ってまーす! (2018年4月15日 16時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さんタメでいいよ美紀敬語とかいやだから作者さんが良ければ仲良くなりたいです友達兼ネッ友から美紀か美紀ちゃんって言われてるけど好きに呼んで (2018年4月15日 10時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 美紀さん» オール担の方に最高って言って貰えて幸せです♪ありがとうございます!嬉し過ぎますっ!コメありがとうございました! (2018年4月14日 20時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2018年2月11日 22時

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