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「さっ、て事でじゃあ、一緒にお風呂入ろっか？」


「えっ･･･太輔？」




無理ですよ、無理無理っ。
そんな事言えない私を引っ張って洗面所へ連れてかれる。




「あのっ、太輔？あのっ、」




焦ってる私のTシャツに手をかけてくるからなんだか恥ずかしすぎて泣きそうになる。



こんな強引な太輔は初めてで･･･
でもっ、もしかして付き合ってる時もお風呂一緒に入りたいとかずっと思ってたのっ？


それなら私、頑張って入らなきゃ「ふっ、」



「･･･へ？」



「ははははっ、焦ってるA、かわいーっ、」





お腹抱えて笑いだしちゃってますけど？





「･･･たいすけ？」



「あははははっ、ごめん、どこまで付いてきてくれるかなってやってみた。ほんとに拒まないから可哀想になってきたっ。」



「いっ、意地悪っ、」






もうっ、
なんなの？
こんな太輔見た事ないっ、





「･･･やな事はやだって言わないと。」




今度は優しい顔でそんな事言う。





「やじゃないの。太輔がそうしたいならっ、」



お風呂っ、一緒に、入るくらいっ、
なーんてことっ、ないっ、ん、だ、、、



「･･･バカ。そういうのいいって。無理すんな。」



なんだか申し訳なくて俯いてしまうと
急にバンザーイ！って声がしてTシャツをガバっと脱がされた。



「ひぇっ？？」



咄嗟に隠した胸元、



そんな私にお構い無しに肩にチュッとキスを落として
ごゆっくり、とイケボで呟いて出て行ってしまった。






・・・あ、遊ばれてる？






両腕で胸を隠したまんま、しばらく放心。






･･･なんだかわからないけど、太輔も変わろうとしてくれてる。だから私も、ちゃんと思ってる事口に出して言えるように努力していこう。







別れてからずっと気が休まらなかった。






こんなにゆったりとした気持ちでお風呂に入れたのも久しぶりだ。




常に心と体が疲弊してたと思う。




太輔が好きだと言ってくれた香りのボディーソープを久しぶりに使って体を念入りに洗った。




いつもの太輔といた時の香りに包まれたら安心する。
だって、また太輔と一緒にいられるんだから。



脱衣所でバスタオルを巻き付けて
いつも、太輔が泊まりに来てた時のルーティン。



戸棚から夜用のファンデを取り出して･･･



あ、メイクしたらダメなんだったっ。

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