120 二階堂side ページ25
・
俯いてホットミルクを飲むAさんの隣りに座った。
本当にあの時、Aさんの話を聞けてて良かった。
小さくうずくまってるAさんを見つめながら思う。
「⋯Aさん、良かったね?」
「⋯なにが?」
「崎本部長もずっと罪悪感抱えてたんだよ。Aさんを傷付けたって。ちゃんと本気で愛されてたって事でしょ?」
「⋯ほんとかな?」
「⋯じゃないと直接会ってわざわざ謝りたいなんて言わないよ。」
うん⋯って歯切れ悪い。
当然か。
ずっと抱えてたトラウマだもんな。
簡単に信じるのが怖い?
崎本部長もなんで今更そんな事って思うけど⋯
ミツが絡んでるって事はミツが何か吹き込んだのかな?
「ちゃんと会ったら?そしたらもう過去の事で嫌な気持ちになる事なくなるんじゃない?」
オレもいる。そう言って肩を寄せると体ごと預けて来るAさんが愛しくて⋯
こんなに傷付けた崎本部長にも一言言ってやりたい気にもなったけど、こんなに何年も経って謝りたい、なんて言ってる人に部外者は黙ってなきゃダメだ。
「⋯タカシがいてくれるなら、行く。」
「うん。大丈夫だよ。オレいるから。」
こうして頼ってくれるんだ。
オレがいてAさんが心強いならいくらだって傍にいたい。
「⋯タカシ?キスして?」
びっくりしてAさんの顔を見る。
切羽詰まった顔で真顔でキスをせがむAさんはオレの知らない女の人に見えて一気にAさんが遠く感じる。
・・・気のせいだ。
オレはすぐさまその考えを一蹴して
Aさんの頭を抱え込んだ。
「⋯キスだけでいい?」
そう呟いてソファーに押し倒す。
きっと何も考えたくないんだ。
それならオレを利用したらいい。
オレの事しか考えらんなくなるように⋯
そう願いながらAさんの口をこじ開けて激しく舌を入れ込んだ。
・
960人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - ぴのさん» わざわざこちらにも!ありがとうございます!ほんと、ぴのさんのコメがずっと引っかかっててお陰様で物語のエンドが見えてきました(^^)ガヤさんの気持ちなんて考えもしてなかったので(笑)こちらこそ、ありがとうございます! (2018年11月20日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m 私の妄想で…ガヤさん、嫉妬させていただき…なんだか、私も作品に参加できた気持ちで、嬉しいです。毎日 更新が楽しみです。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ぴのさん» ガヤさん、来ましたよぉー!(笑)ガヤさん、今後四角関係参入できるか!?まだわからないですがそちらもハラハラしながら続き見ていただければと思います♪ぴのさんを思い浮かべながらガヤさん嫉妬させてみました(笑) (2018年11月16日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - きたきた〜ガヤさんの、ほどよい嫉妬(>_<) タカシの存在の大きさも、ハラハラです!でも…やっぱり北山君なんですよね。弱気な北山くんに、どう向き合うのか楽しみです。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - kanonさん» 断腸の思いですよ、タカシぃ(TT)タカシが報われるようにしたいんですがまだノープランです(いまだに笑)続きすみません^^;今アップしましたのでまた読んで下さいね♪いつもお忙しい中コメントありがとうございます(^^) (2018年11月15日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Haru | 作成日時:2018年10月1日 13時