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「二階堂にも言っていい?」
最初からこの話をする為に藤ヶ谷は今日来てくれたのかな?って⋯
違うことを考えてないとどうにかなりそうだった。
崎本さんがあの時言った言葉は嘘だったの?
謝りたい⋯?
嫌だ、嫌だよ、今まで何も考えないようにしてきたのに、今更っ、
「Aさんっ、」
タカシに肩を支えられて我に返る。
ふとタカシを見上げると心配そうに見つめられて⋯
怖いよ、タカシ⋯っ、
勝手に涙が溢れてタカシの胸に頭を預ける。
「ガヤさん?それはオレもいていいの?」
「⋯あぁ。今の彼氏はおまえなんだから。側にいてやった方がいいかとは思うんだけど。」
Aさえその気になればって、藤ヶ谷とタカシが真剣に話してるのが現実の事とは思えない。
私の頭を撫でながらタカシはこの事について重い口調で話しててなんだか私の昔の事で悩ませてる事が申し訳なくなる。
「⋯Aさん?⋯会うならオレ一緒にいるし。ミツもいんだろ?どうする?」
⋯わかんないよ。
とにかく首を横に振ることしか出来ない。
ゆっくり考えたらいいって藤ヶ谷が帰る仕度をしだして
まだ藤ヶ谷に縋りたい気持ちになる自分を押しとどめた。
ダメだよ。
私にはこうしてタカシがいてくれるんだからって。
「後は二階堂と相談して?決まったらオレから北山に言うし。」
そう言ってタカシと同じように心配そうな顔を向けて帰って行った藤ヶ谷。
私が落ち着くのを待ってくれて
オレらも帰ろうってタカシに手を取られて店を後にした。
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無言で手を繋いで駅まで歩く。
「今日、オレん家来る?」
一人じゃいられない。すぐにうん、って返事をする。
タカシの家に着くと言われるまんまお風呂に入って温まった体でソファーに座った。
「ホットミルク、入れてみた。」
らしくない事してくれてるな。
ありがと、って言って一口飲むとはちみつの甘い香りと共にミルクの優しい味が胸に沁みた。
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Haru(プロフ) - ぴのさん» わざわざこちらにも!ありがとうございます!ほんと、ぴのさんのコメがずっと引っかかっててお陰様で物語のエンドが見えてきました(^^)ガヤさんの気持ちなんて考えもしてなかったので(笑)こちらこそ、ありがとうございます! (2018年11月20日 10時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - ありがとうございますm(__)m 私の妄想で…ガヤさん、嫉妬させていただき…なんだか、私も作品に参加できた気持ちで、嬉しいです。毎日 更新が楽しみです。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ぴのさん» ガヤさん、来ましたよぉー!(笑)ガヤさん、今後四角関係参入できるか!?まだわからないですがそちらもハラハラしながら続き見ていただければと思います♪ぴのさんを思い浮かべながらガヤさん嫉妬させてみました(笑) (2018年11月16日 17時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - きたきた〜ガヤさんの、ほどよい嫉妬(>_<) タカシの存在の大きさも、ハラハラです!でも…やっぱり北山君なんですよね。弱気な北山くんに、どう向き合うのか楽しみです。 (2018年11月15日 16時) (レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - kanonさん» 断腸の思いですよ、タカシぃ(TT)タカシが報われるようにしたいんですがまだノープランです(いまだに笑)続きすみません^^;今アップしましたのでまた読んで下さいね♪いつもお忙しい中コメントありがとうございます(^^) (2018年11月15日 14時) (レス) id: 476aea9d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2018年10月1日 13時