【ONE PIECE】私の事、嫌いですか？死んで欲しいですか？ よければ………助けてくれませんか？3

116過去編59 ページ20

ラ「止まれ…止まれ！とまれ止まれとまれ止まれとまれ止まれとまれ止まれ！！


止まって…くれ…」


倒れているトトから出ている血は止まることを知らない。



神様は意地悪だ。



嗚呼、あのAから、やっと…やっと‼解放されたっていうのに…



せっかく、トトと、普通の会話ができたというのに。


ラ「ほら、トト起きてよ‼いつまで寝てるのさ！ほら、やっと！やっと…」


______Aから解放されたのにさ！___


その言葉が……出なかった。



目の前にはトトがいるのに、視界がぼやけてクシャクシャってなっている。


ラ「ほら！僕、僕ね！オムライス…食べたいな！！前に…小さかった頃に一緒に作った始めての料理…」



ラ「また、一緒につくりたいって思っててさ…だから…だから‼‼」




______死なないで…おくれよ________



目から出る無数の涙。



トトの血は止まったのに、僕から出る涙は止まらなかった。



トトは、にこやかに微笑んだままで、


それがまた、ライカにとっては苦しくて、ぎこちなくて。









夜になってもこの場を離れずに、ただただ、冷め切った体を、抱きしめているライカ。




思い出すように止まったはずの涙が溢れては拭いて を繰り返していた。

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