敦君に成り代わったからてっきり太宰さんに拾われると思っていたのだが………【文豪ストレイドッグス】【中島敦成り代わり】

予想外25 ページ27

貴方side

あの後、私は探偵社のある建物を出て少し離れた路地裏にいた

『………よし』

私は一度、深呼吸をしてから通話ボタンを押した

”prrrrrrrrrrrrrrrrprrrrrrrrrrrrrrrr”

芥川「｛もしもし｝」

向こうが電話に出て私は息をのんだ

『もしもし、私…』

声でわかったのか電話越しにも向こうの雰囲気が変わったのが分かった、ていうか誰がかけてきたのか見てなかったのか……

芥川「｛先ほどはすまぬ…｝」

『うん、大丈夫、ちょっとびっくりしたけど…、ところで、何で私を狙ってたか聞いてもいい？』

芥川『｛…あぁ、だが夜でもいいか？今は次の任務先に向かってるゆえあまり時間がない｝」

『わかった、じゃあ龍の家に行くよ、銀ちゃんにも会いたいしね』

芥川「承知、では銀にAが来ることを伝えておく」

『うん、ありがとう、それじゃあまたね』

私は通話を切って大きく息を吐いた

『ふぅ…』

さっきのこともあって少し緊張していたけど龍が謝って来たのを見ると何か訳ありって感じだな

『まぁ、その理由は夜聞こうか』

私は携帯をしまって路地裏を出る
早く帰らなくては国木田さんに叱られてしまう
そう思い少し急ぎ足で探偵社へと向かった

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