ちぐはぐな[リズム]は歌い手様に好かれました。Part4! (ページ44)

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169.手紙。ページ44

桜餅side

アイツが、月弥が書いた手紙を開いた。

そこには、彼女の綺麗な字が並んでいた。

正美へ

…待って、こういう時何書けば良いんだっけw

これを読んでるって事は、私がシェアハウスを出ていった、って事だよね。

まず、何も言わず出ていってごめんなさい。

皆をこれ以上傷つけない為には、こうするしかないと思ったから。

そういえば、シェアハウスに誘ってくれたのは正美だったよね…

遠い昔の事みたい。

正美とは、確か小一後半からの付き合い…だったよね。

私が助けた事もあったけど、正美が私を助けてくれた事はほんとに数えきれない位あった…。

懐かしいなぁ…

正美は毒舌のドSで悪態つく事多くて(ことごとく失礼)

でも、根は友達思いの優しい人。

それが正美だよ。

今回は、こういう行動をとって本当にごめんなさい。

私と親友でいてくれてありがとう。

優衣、由乃をよろしくね。

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桜「っ…う、」

自然と嗚咽が漏れていた。

ぽたり、と落ちた滴が手紙に沁みていった。

まふまふside

はやる心を押さえつつ、手紙を広げた。

まふくんへ

シェアハウスに来たのが遠い昔の事のよう。

最初にシェアハウスに来た次の日、私に過去を話してくれてありがとう。

おかげでまふくんと仲良くなれた。

憧れていた人と身近になれた事が、本当に嬉しかった。

それからは、ひきラジをやったり別荘で寝惚けて抱きつかれたり、文化祭で一緒に喫茶店やったり、有り余る程の思い出があるね…w

私が、歌い手としての貴方を好きになったのは数年前。

だけど、シェアハウスに来て“相川真冬”に惚れたのはいつだったか分かんない。

しっかり口から伝えたかった。こんな形になってごめんね。

好きでした。

多分もう、この気持ちは二度と伝えられない。

貴方を好きでいさせてくれて、本当にありがとう。

貴方の曲が、歌が、笑顔が、優しさが大好きです。

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ま「…っ僕もだよっ、馬鹿っ…！」

止めどなく溢れる涙。

いつのまにか、そらるさんが背中をさすってくれていた。