201話 「俺を迎えに」 ページ8
「どうした?………おう、そっか。じゃあすぐ迎え行く………あ、寝るの俺の部屋だけど大丈夫か?………俺は大丈夫。明日の依頼は昼からだし…………んー、そうか?じゃあ手伝ってくれ。……はは、庭の雑草除去の仕事………ん、サンキュ。じゃあさっきと同じコンビニな。急ぐわ」
「あーあ、目ェ腫れてんぞ……左馬刻の野郎、俺亜種を泣かせやがって……や、泣いてねえとか嘘だろ。ほら、ハグしてやっから。………ん、なんも喋んなくていいぜ。お前が眠るまで喋っててやるから。返事もいいからな。ったく、案の定襲いやがって……顔がいいからって調子乗るなよな………左馬刻の家いたからか?匂い少し移ってる………腹立つけど懐かしい……あー、もう寝ながらでいいから聞いてくれねえ?あいつさあ、俺を猫っ可愛がってたんだよな。甘やかして、褒めて撫でて護ってくれて……でも何も返さなくていいみたいな顔してくるんだぜ?大人〜って思えたらいいけどさ、怖いよな。わかんだろ?お前は俺亜種だし……あ、返事求めたわけじゃなかったんだけど………ごめんな、起こしたか?でもお前も思うだろ?何考えてんのかわっかんねーもん。だんだん慣れたけど……だからこそ、許せなかったのかもな……慣れるとさ、当たり前になるよな。で、急にもらえなくなると何でくれないんだ!って思うようになるかもしれない………それが一番怖ェって思うだろ?当り前じゃ貰えない、たまたま気まぐれで貰ってたもんが貰えなくなったからって地団駄踏むようなダセェことできねえよな………はは、眠そ………あー、かぁいい………じゃねえや。なあ、俺亜種……こういう時辛いって言ったらさ、余計辛くなるよな。だって優しくされて辛いなんて言ったらそりゃもっと優しくされるもんな………ん、ぎゅってしてくれんのか?ありがとな。流石俺亜種は寝ぼけてても俺に対する察知スピードがえげつねえ……ははは、不服そうにするなって。ぎゅってしてやるから。……ん、お互い様だろ?お前がくれるから俺もあげる………馬鹿、擦り寄るなって。俺だって推しが抱き着いてきてる状況なのに………あー、素数数えよ。1って素数だっけ?………今度三郎に聞かなきゃな。ふは、にいちゃんなのに弟に聞いてどうするよって話だが……もう瞼くっついたか?そのまま寝ていいぞ。大丈夫、ここにはお前しかいないからさ………ううん。いまはそれでいいから。怖かったことぜーんぶ忘れて逃げちまおうぜ?………ん、おやすみ」
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レイ(プロフ) - 夢主ちゃんの反応がホントに面白いです。ちょくちょく入ってくる他作品ネタもニヤニヤしながら見ています( ̄▽ ̄)いつまでも待っているので自分のペースで頑張ってください!応援しています。 (2019年6月3日 18時) (レス) id: 9314b0693c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 寝不足ハープさん» ありがとうございます!楽しんでいただけてなによりです☆彡これからもよろしくお願いします。 (2019年5月27日 17時) (レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
寝不足ハープ(プロフ) - 続編おめでとうございます!毎回楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください! (2019年5月27日 2時) (レス) id: 69f8faa1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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