求婚鬼ごっこ【柱】 (ページ47)

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素直ページ47

目が覚めた。

あー。あんなことがあってあんなことがあって
実弥に担がれ実弥の屋敷で寝かせられたというわけですか。

おうおうおう、私の横で胡座かいて寝てんじゃねーか。

『実弥ーー。...さーねーみー！』

起きねぇぞこいつ。

『さねみーん...実弥ちゃーん。さねちゃーん...さっちゃーん...』

膝ぺちぺちしてんだけどな。起きねぇこいつ

『実弥！！実弥！！おーきーて！』

可愛い声で呼びかけてみたよ。
起きねぇぞ恥を忍んで可愛い声出してやってんのによ！

『起きない...あ、毒抜けてるっぽいな。
...いまは夜ー。夕餉作ったるわ感謝しろ実弥』

実弥の贈り物の返事は決まってる。
起きたら素直に伝えたるわ。
照れ顔期待してるぜ

夕餉は
干物とお漬物、おひたしと味噌汁、野菜の和え物！しっかり食後に実弥の好物おはぎもお作り致しました。

ちゃぶ台に用意をしまして

さて、さねみんちゃんどうやって起こしますかね。
...胡座の上座ったろか
後ろから抱きついたらどんな反応するかな
頭撫でる？背中スーッとする？
耳に息吹きかける？瞼指で強引に開ける？
鼻つまむ？

んー...ご褒美あげてもいいかもしんない
ここまで担いで連れてきて寝かせてくれたんだもんな。

私は実弥の後ろに周り、抱きついた。
そして耳元で囁く！！

『実弥、おはよ。』
｢っっ！？お、おはよう...｣

おおお、いい反応見れましたね、満足

『実弥起きないから夕餉用意しといたよー！食べよー！』
｢おう、ありがとなァ｣
『さて、私も話したいことがある。』
｢あー...｣
『櫛と簪、ありがとう！蝶屋敷ではその意味を知って驚きのあまり叫んでしまったというわけです。ついでに毒やられんの3回目』
｢最後の必要あるかァ？｣
『んでですね、そのお返事
柄でもないけど素直に伝えさせていただきます』
｢Aがかしこまってんの違和感しかねェな｣
『黙ってようね？うん。私頑張って素直に言うんだからよ』

深呼吸。大丈夫だ。昔は素直な性格だった

......はず。しらんけど

『まず1つ...！私はやっぱり実弥が好きです。痛いほどわかった。居心地がいいし、楽しいし、もっと一緒にいたいとも思う。』

ひゃー。恥ずい！下しか見れねぇよ

｢箸置いたらどうだァ。お前が料理運んでるとこ鼻だァ｣
『...穴があったら入りてぇ...まじで...むり。恥ずい。あーーー。いい所だったのに！！うわぁぁ！』
｢落ち着けェ！続き聞かせてくれるか｣
『結婚は...いいとおもう。けど待って欲しい』
｢だろうなァ。｣