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「どうだった、美味しかった ?」
ニコニコしながら聞いてくる。不味いとだけは言うわけにはいかない。
「うん、少し苦かったかな。でもね、苦い方が身体に効くって言うしね?」
「そっか !良かった」
桃井さんはスキップをしながら、喜んで体育館を出て行った。桃井さんが出て行った瞬間、私は口を押さえながら、虹村さんに近寄った。
「虹村さん、吐くかも……」
「待て待て !頼むから、ここで吐くな !」
「お前、スゲーな。さつきの作ったもん飲むなんて」
「青峰じゃねーか」
「虹村さん、先にそいつどうにかした方がよくね?」
「お、そうだな。ほら、歩けるか ?……無理そうだな。暴れるなよ、運んでやっから」
「暴れる気力なんてありません……」
虹村さんは私をおぶって、保健室へと向かった。
「お前ら、退け。俺のお通りだぞ」
虹村さんを見て、皆んな道をあける。
「おー 悪いな ?」
・
「おい、着いたぞ。お前、ここで寝てろよ?」
ゆっくり、保健室のベッドにおろしてくれた。
「そうします。運んでいただきありがとうございます」
「気にすんな。ほら、早く休め」
「はい、お休みなさい……」
こうして、私は眠りについた。虹村さんに頭を撫でてもらいながら。
・
私はお昼前に目が覚めた。……今、隣で抱きつかれている感触がある。
「誰が寝てるの ?」
私の耳に誰かの息がかかる。
「くすぐったい……」
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カトリーナ(プロフ) - りかさん» ありがとうございます。この続きを書くかは考え中です。書くとしたら、高校生活の話ですかね。 (2016年5月6日 6時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 面白かったです。できれば、この続きを書いて欲しいです。これからも更新頑張って下さい。 (2016年5月6日 1時) (レス) id: 260e1eb082 (このIDを非表示/違反報告)
紫音*(プロフ) - みみずくへっどさん» ありがとうございます。みみずくへっどさんがもっと灰崎君が好きになるように頑張ります! (2015年12月13日 14時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
みみずくへっど - 灰崎くん大好きです!この作品みて、いっつもにやにやしてます!これからも頑張ってください! (2015年12月13日 13時) (レス) id: f751c0a108 (このIDを非表示/違反報告)
紫音*(プロフ) - ⊃ Hana.**⊂さん» そう言ってもらえると嬉しいです。皆さんに満足していただけるように灰崎君をもっと輝かせます← (2015年12月12日 9時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトリーナ | 作成日時:2015年12月4日 16時