検索窓
今日:8 hit、昨日:11 hit、合計:229,135 hit

15ページ ページ16

「どうだった、美味しかった ?」


ニコニコしながら聞いてくる。不味いとだけは言うわけにはいかない。


「うん、少し苦かったかな。でもね、苦い方が身体に効くって言うしね?」

「そっか !良かった」


桃井さんはスキップをしながら、喜んで体育館を出て行った。桃井さんが出て行った瞬間、私は口を押さえながら、虹村さんに近寄った。


「虹村さん、吐くかも……」

「待て待て !頼むから、ここで吐くな !」

「お前、スゲーな。さつきの作ったもん飲むなんて」

「青峰じゃねーか」

「虹村さん、先にそいつどうにかした方がよくね?」

「お、そうだな。ほら、歩けるか ?……無理そうだな。暴れるなよ、運んでやっから」

「暴れる気力なんてありません……」


虹村さんは私をおぶって、保健室へと向かった。


「お前ら、退け。俺のお通りだぞ」


虹村さんを見て、皆んな道をあける。


「おー 悪いな ?」



「おい、着いたぞ。お前、ここで寝てろよ?」


ゆっくり、保健室のベッドにおろしてくれた。


「そうします。運んでいただきありがとうございます」

「気にすんな。ほら、早く休め」

「はい、お休みなさい……」


こうして、私は眠りについた。虹村さんに頭を撫でてもらいながら。



私はお昼前に目が覚めた。……今、隣で抱きつかれている感触がある。


「誰が寝てるの ?」


私の耳に誰かの息がかかる。


「くすぐったい……」

16ページ→←14ページ


ラッキーアイテム

革ベルト


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
285人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カトリーナ(プロフ) - りかさん» ありがとうございます。この続きを書くかは考え中です。書くとしたら、高校生活の話ですかね。 (2016年5月6日 6時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
りか - 面白かったです。できれば、この続きを書いて欲しいです。これからも更新頑張って下さい。 (2016年5月6日 1時) (レス) id: 260e1eb082 (このIDを非表示/違反報告)
紫音*(プロフ) - みみずくへっどさん» ありがとうございます。みみずくへっどさんがもっと灰崎君が好きになるように頑張ります! (2015年12月13日 14時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)
みみずくへっど - 灰崎くん大好きです!この作品みて、いっつもにやにやしてます!これからも頑張ってください! (2015年12月13日 13時) (レス) id: f751c0a108 (このIDを非表示/違反報告)
紫音*(プロフ) - ⊃ Hana.**⊂さん» そう言ってもらえると嬉しいです。皆さんに満足していただけるように灰崎君をもっと輝かせます← (2015年12月12日 9時) (レス) id: 29fc5c1399 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カトリーナ | 作成日時:2015年12月4日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。