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「みんな…!」
 
皆の姿を見て駆け寄ろうとした守だったが、背負っているタイヤの重さでバランスを崩し転げてしまう。

『守!』

「「キャプテン!」」


「帝国と試合する前にお前の方がばてるぞ」

「へへ…大丈夫だって!」


「こいつら、俺が来る前からお前達のこと見てたみたいだぞ」

『え?』

全然気づかなかった…。
守も気づいていなかったようで、私達は目を丸くして見合わせる
 

「円堂とAが他の運動部に声掛けるの見てたら…ちょっとな」

「その特訓も、見てたら胸がじーんときたでヤンス…!」



「キャプテン、俺も一緒に練習やらせてください!」


俺も、俺も!とみんなが口々に言う。
その言葉に、守の目元には涙が浮かんでいた。


――相手は帝国ですよ?無理、絶対無理!

――ぼこぼこにされて恥かくだけですよ…。


…さっきまでは、こんな光景考えられなかったのに。

 
「当たり前じゃないか!大歓迎だよ!!!みんな、やろうぜ!!」


「「おう!!」」


皆が、こぶしを突き上げる。

昔から、守はサッカーに対してどこまでも真っ直ぐだった。
それは、傍から見たら馬鹿だと笑われてしまうかもしれない。でも、そんな彼の姿が、こうやって周りの人間まで変えてしまう



「A!もう一度、見てくれ!」

『…うん!』

 
 
絶対にこのサッカー部を廃部にしたくない。そんな気持ちが、よりいっそう強まった。

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設定タグ:イナズマイレブン , イナイレ , FF   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作成日時:2021年11月7日 20時

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