トラップ（第19話） ページ20
ガッシャァァァァンッッッ！！
ソウ「はあっ…、はぁっ…」
カズキ「な…なんだ⁉今の…‼」
A「2人とも、大丈夫ですか⁉」
シャンデリアは落ちた衝撃で少し歪んでいたが、シャンデリアが床に着く前にカズキがソウを突き飛ばしたおかげで、2人には目立った怪我かなかった。
サラ「…私がカズキを見てくる。Aはソウさんの方を！」
A「はい‼」私はソウの元へ駆け寄った。
A「ソウさん！怪我はありませんか？」
ソウ「あぁ、大丈夫だよ。特に痛い所もないし、Aちゃんとカズキくんのおかげだよ」
A「よかった…。あの時カズキが突き飛ばしてなかったら…」
ソウ「いやー、運動不足がここできたかな、あはは…。頼れる彼氏さんがいて、Aちゃんはよかったね」
A「えっ？私には彼氏はいませんが？」
ソウ「…。ごめんごめん、冗談だよ」私はソウの手を取り、彼を起き上がらせた。
ソウ「ありがとう。はぁ…もっと運動しなきゃダメかな…」
私はそんなソウの様子を見ながら、カズキの方を見た。サラとカズキが、深刻な顔をして話し合っている。
(なんか、間に割って話せなさそうね…)
ジョー「大丈夫か⁉なんかすっげえ音がしたけど誰も怪我してねーか⁉」ジョーが隣の部屋から走ってきた。
ソウ「ジョーくん…大丈夫だよ。ボクは運良く怪我しなかったみたい」
A「あっ、なんか、カズキの元に何か落ちてませんか？」
ジョーがその言葉通りにカズキの元へよると、確かに何かが落ちていた。
サラ「それ、あの人形の左腕じゃないか⁉」
ジョー｢ま、まさか…あんな仕掛けが起きないと、パーツが手に入らないのか…!?｣
ソウ｢き、気づかなかったよ。カズキくん、突き飛ばしてくれてありがとう｣
カズキ｢…いえ、大した事ありませんよ…｣カズキはソウの方を見ずに返した。
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作者名：ルーティーヌ | 作成日時：2020年5月18日 12時
