ヒトトキ

帰り道 ページ2

夕方の学校からの帰り道───────

小次郎とは幼馴染みで家が近いからいつも一緒に帰ってるの

『…小次郎』

日「ん？どーした？」

『なんでもない笑』

日「なんだよ笑」

『…小次郎』

日「だからなんだよ笑」

『もし私が好きな人できたらさ、小次郎はどう思う？』

日「はぁ？お前、好きな人いるのか？」

『…いない笑 男の子ちょっと苦手だから笑』

日「(よかった…Aに好きな人がいたら俺どうすればいいんだよ…)」


嘘、私は小次郎のことが…。
でも今さら言えない。


日「…俺だけで…」

『？』

日「Aのそばにいる男は俺だけで十分だ！//」

『！？…//
そ、それって…//』

日「か、勘違いするなよ！//別にAのこと好きなんて一言も言ってないからな！//」


『…笑///勘違いなんかしないよ！笑//』


嘘、そんなこと言われたら…








─────誰でも勘違いしちゃうよ、小次郎…。


日「ほら、さっさと帰るぞ」


『あ、待ってよ小次郎！！！！』





───誰もいない二人きりの帰り道



こんな会話も、二人きりの楽しみの1つ。



『小次郎』

日「？」

『…なんでもない』

日「さっきからそればっかだな笑」






伝えたいけど伝えれない言葉。


伝えたらこの関係が壊れちゃうかもしれないから。


怖いから。


だからこの気持ちはずっと伝えれないかもな。


気持ち、伝えたいよ。






“大好き”




って。

いつでも、いつまでも。→←準優勝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す