第8話 ページ9
「今、撮影してるモデル誰だ?」
「苺プロ所属の黄瀬涼太くんです」
「苺プロの黄瀬涼太?聞いたことないな」
「この撮影が初仕事らしいですからね」
「初仕事!?ポーズも表情も完璧だぞ!?」
「···しかも12歳です」
「な!?12歳でポーズや表情だけじゃなく、自分の魅せ方までもを理解している···?」
「これからのモデル業界、荒れそうですね」
「···天才を前にして、たくさんのモデルが絶望して辞めていくだろうな···よし!天才の邪魔は出来ない!メインのモデルを黄瀬くんに変えよう!!」
「は?本気ですか?ここにきてメインのモデルを変えるなんて、各方面から文句の嵐ですよ?」
「そうなってもいい!そう思ってしまうほど彼に目を惹かれてしまった···全責任は俺が取る」
「撮影スタッフへの説明は俺、お前は苺プロの社長に黄瀬くんのメインモデルへの移動の承諾を取ってきてくれ」
「···はい、プロデューサー」
「あまりに強い光の前で人は、ただ焦がされる」
「ズレずにはいられない」
「···こんな感覚、アイ以来だな」
「これから俺は、君の
「トワ、撮影お疲れ様」
『んー、疲れたよぉ母さーん!!』
30分もかからないと言われた撮影が3時間かかった。
今は、車に乗っていて、撮影スタジオから家に帰宅途中だ。
凄く疲れた。
同じ空間でずっと1番に輝き続けるっていうのはこんなに疲れるんだなぁ。
体力付けなきゃいけないかも···。
それにしても、
『30分で終わる撮影だって言ってたのに時間、結構オーバーしたね?』
「元々は雑誌に2.3枚写真が載る予定だったんだけど···トワのモデルとしての実力が認められて、急遽メインのモデルに移動することになったのよ···!」
『えぇ!?そんなことあんの!?』
初仕事にしては、背伸びした雑誌の撮影で、写真が載ったとしても2.3枚しか載らないとは聞かされていたけど···メインのモデルに移動は聞いてない!!
「異例中の異例よ!新人がベテランのモデル抑えて、雑誌のメインを飾るなんて有り得ないわよ!」
「···でも、それが出来ちゃうんだから、やっぱりトワもアイさんの子なんだなって思うわ」
母さんが寂しそうな顔をして言った。
『···今頃、天才モデル現るって噂になってるかな??』
「調子にのっていいとは言ってないわよ!!」
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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時