第32話 ページ33
「···星野、おめぇすげぇな」
『星野じゃなくて、黄瀬っス』
「いや、本当にすげぇよ!あんな灰崎、初めて見たぜ?」
『星野じゃなくて、黄瀬だ』という言葉は華麗にスルーされる。
星野呼びをされる度に、俺は『黄瀬だ』と訂正するが、虹村先輩の星野呼びが直った試しがない。
「···人前で話すべきではないことを喋ってたのだよ」
しょうがないよねぇ。
話すまではいじめだって気づいてなかったんだから。
「黄瀬も色々あったんだな···1on1してやろうか?」
青峰くんに情けをかけられてる···?
『いやぁ、でも、上手くいって良かったスよ!』
「···どういうことだい?」
『実は···中学校で面倒な奴に絡まれたときは、小学校時代の話をしろって兄ちゃんに言われてたんスよ!』
同情して貰えるからかな?
あ、なんか、悲しくなってきた。
「お兄さんがいるのかい?」
『あれ?言ってなかったスか?』
「聞いてないのだよ」
『俺、2つ上に頼れる···家族愛が強めの兄ちゃんがいるんスよ!』
兄ちゃんがいることはバレてもいいけど、星野アクアが兄ちゃんだってことがバレたら不味い。
ちゃんと隠して置かないと。
···今日は家に帰ったら、兄ちゃんにありがとうって言わなきゃなぁ。
あ、でも、顔に傷を作ってきたことは怒られるかも。
···灰崎くんが悪いんだけどね。
「黄瀬君の小学校時代ってそんな感じだったんですね···意外です」
「黄瀬ちんに友達が居ないとか考えらんないもんねー?フレンドリーだしー」
『残念ながらいなかったん···ス···よ···』
あれ?
忘れてたけど、友達いたくね?
小学3年生に上がるときにアメリカに行っちゃった···
『大我くん!!』
「···誰ですか?」
『居たっス!居たっス!!友達!!アメリカに引っ越してった···』
『火神大我くん!!』
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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時