第24話 ページ25
「おい、星野!」
『黄瀬って呼んでくださいっス!虹村先輩!!』
「星野」
『黄瀬って呼んで欲しいっス!赤司っち!!』
「星野先輩、これ···」
『黄瀬先輩って呼んでっス!!』
「星野」
『黄瀬って呼んでって言ってるじゃないスかぁ!!虹村先輩!』
「···何故、お前はそんなに星野と呼ばれたくないのだよ?」
やっと、1軍メンバーと打ち解けて、[っち]呼びが定着してきのに···俺が星野って呼ばれてしまう!
切実にやめて欲しい!!
「星野って苗字、素敵だと思いますが···」
「トパーズっていう···すげぇ名前で呼ばれてねぇーんだし、そこまで気にしなくていいんじゃねぇーの?」
「黄瀬ちんの下の名前、凄いよねぇー」
『···名前が嫌な訳じゃないっスよ?』
むしろ、ママに貰った名前だからすごく大事だ。
「じゃあ、何故そんなに嫌がるんだい?」
「オラ、言ってみろ星野!」
『黄瀬っス!!』
気づくと、俺の周りには緑間くん·黒子くん·青峰くん·紫原くん·赤司くんそして、虹村先輩がいた。
『···俺って、芸能界の人間で知らない人は居ない程の知名度と人気があるんスよ』
『でも、モデルの俺も役者の俺も黄瀬涼太であって、星野
『ファンが求めてるのも、星野
ファンだけじゃない、撮影のスタッフさんだって黄瀬涼太を求めてる。
『黄瀬涼太じゃない俺は、黄瀬涼太のイメージを壊す存在でしかないっス』
『だから、黄瀬涼太のイメージを守るために星野って呼ばないで欲しいんス!』
そう、俺は黄瀬涼太のイメージを守らないといけない。
俺は黄瀬涼太で居なきゃいけない···!
「···星野」
『人の話聞いてたっスか!?俺は黄瀬涼太っス!!』
虹村先輩、何回言えば分かるの!?
「···俺はおめぇのファンじゃねえし、モデルのおめぇも役者のおめぇも興味ねぇ」
「ただ、先輩として···芸能人の黄瀬涼太じゃなくて、星野に接してぇ」
「よって、俺は黄瀬を星野呼びする!」
···世の中にはいろんな人がいるんだなぁ。
家族以外で
居心地···いいかも。
ちゃんと俺を見ようとしてくれてるんだなって思える。
···でも、
『星野呼びは認めねぇっス!!』
俺はもう、優しさに甘えてていい立場じゃない。
俺は、黄瀬涼太という大役を演じきらないといけないのだから。
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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時