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第13話 ページ14

「いやぁ、黄瀬くん!今日も調子いいね!」
『カメラマンさんの腕がいいからっスよ!』
「またまたぁ、そういうことを言う〜」
『本当っスよぉ!』


今日も撮影スタジオで雑誌の撮影をした。
今は撮影が終わって、片付けをしながら世間話をしてる最中だ。


「黄瀬くんも、もう少しで中学生だね」
『そうッスね』
「どこの中学校行くか決めたの?」
『多分、家から近い中学に行くと思うっス』


兄ちゃん、姉ちゃんと同じ学校に行きたいし···。


「そこって私立?」
『いや、公立っス』


私立は、もう少しで受験が始まるころかな?
受験とか面倒くさくて、嫌だなぁ。
公立だから受験なくてよかった。


「···黄瀬くんさ、知名度ドンドン上がってきてるじゃん?」
『そうッスね』
「ファンだって増えてきてるじゃん?」
『ありがたいことに···』
「だから、公立だと学校の警備が心配なんだよね」


···警備かぁ。
そんなこと気にする程の人気なのかな、俺?


「ほら、あの、黄瀬くん知ってるか分かんないけど···結構前に1人、アイドルの子が殺されちゃったからさ」
『···B小町のアイのことスか?』
「あれ?知ってるんだ?アイのこと」
『そりゃ、事務所の先輩っスもん』
「···確かに!!」


というか、先輩以前に俺のママだし···。
誰にも言ってないから、知らなくてしょうがないけど···。


「それでさ、警備しっかりしてないと黄瀬くんも危ないかもと思ってさ···黄瀬くん、凄くアイに似てるから心配になっちゃって」


まぁ、アイの息子だからねぇ。
そりゃあ似るわ。
危ないかぁ。
···そうなったら、ママにまた会えるのかな?


『事務所に相談してみるっス』


···ちょっと上手く笑えないかも。
撮影が終わった後で良かった。




『安全面から考えて、私立の中学校に行った方が良いってカメラマンさんに言われたんだけど···どう思う?』
「···むしろ、私立に行かないの?」
『···え?』
「私、前に言ったわよね?安全性から考えて私立の中学校に進学して欲しいから、受験することになるって」
『···え』


マジ?マジ?マジで!?
嘘!?受験すんの!?


「···聞いてなかったの?」
『···記憶がありません』


怒ってるよ!
絶対、母さん怒ってる!!


「···トワ!貴方は来月に帝光中の受験を受けます」
「勉強しておきなさい!」
「···落ちたら許さないわよ」
『···はぃぃ』


怖い!怖いよ!母さん!!

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名無し81795号(プロフ) - 黒子も推しの子も好きなのでめちゃくちゃ面白いです‼️ (1月10日 12時) (レス) id: ee075f74a4 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 好き!!!!続きを待ってます!!!!! (1月7日 13時) (レス) @page44 id: 9c60d68ce5 (このIDを非表示/違反報告)
アムス - 遂に、推しの子と黒バスがクロスオーバー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°楽しみにしています!! (6月26日 21時) (レス) @page2 id: 9e21e9a7d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うよ | 作成日時:2023年6月26日 19時

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