たえまなく過去へ押し戻されながら 八 ページ31
奥の風景が奇妙の揺れ始めた
『僕は聞きましたよね?“異能は使えるのか”と。貴女は敵の異能を把握していないのですか』
そこには、閉じていた扉はなく
無数の手に掴まれながらも必死にしがみつく人虎が居た
そう、全て幻覚なのである
モ「何っ!?ドアは確かに閉まったはずなのに……どうして!?」
敦「君の見落としは一つ。この戦いは最初から三対一だ」
扉の奥では苦しげに谷崎くんが異能を発動している
敦「ドアが開いた瞬間に、谷崎さんが細雪で扉の映像を擬装した。Aさんがその確信となる質問をしてくれたり励ましてくれた」
『別に僕は励ましてなんかない。自分の利益になることをしただけ』
モ「そんな……その上部屋へと吸い込む力に腕力だけで抵抗するなんて……」
敦「君は思い違いをしている。僕は強くも人気者でもない。むしろ生きてるこ事はずっと呪いだった。だから他人を妬み怨む君の気持ちはよくわかる。本当は君にこの任務を失敗してほしくない、居場所を失って欲しくない!でも僕は弱くて未熟だから他に方法が思いつかない!!」
そう言って人虎が腕を引けばそれに比例してモンゴメリちゃんも引っ張られる
幻覚がとけ、モンゴメリちゃんの体にリボンが結べれていた
モ「これは……!」
敦「リボンを君に結んでおいた」
リボンの端を持っている敦がそのリボンを引きモンゴメリちゃんを引き寄せて腕の中で捕らわれる
敦「異能力を解除して皆を解放しろ、でないと君を奥の部屋に引きずり込む。鍵がなければ扉は開かない。なら君が幽閉されれば、扉を開けられる者は誰もいなくなる。そうなってから能力を解除しても君は元の世界には戻れない。違うか?」
モ「それは……」
『彼、中々良い脅し文句だし考えているものですね』
森「ああ……見込みがあるね」
敦「異能力は便利な支配道具じゃない。それは僕がよくわかってる」
それだけじゃない
『人の気持ちを、理解出来てるからか……』
敦「自分の造った空間に死ぬまで、いや、死んだ後も囚われ続けたいか?」
モ「あ、あたしは失敗するわけには……」
敦「今から手を離す。決断の時は扉が閉まる一瞬しかないよ」
モ「ダメ、待って……」
人虎は目を瞑り腕を離した
凄まじい動きで奥の部屋へと引き込まれていく二人
そして__________
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リュカ(プロフ) - セイレーンさん» ふふふ、助手決定です!いや〜私も嬉しいものです!次回作も楽しんでくださいね!待ってます!崇めるなんてそんな大袈裟な……崇めるんじゃなくて、その……また感想くださいね!いつもそのコメントに励まされてるのでこっちが拝みたいです! (2019年5月1日 22時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
セイレーン - ああ〜国木田さん!分かりました。分かりましたから〜!! いやー、武者君助手決定!イェー!然も、黒の時代まで…リュカさんは神様ですか?崇めて良いですか? (2019年5月1日 21時) (レス) id: 217a6ebd89 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - セイレーンさん» そうなんですね!少ないのですね……テストですか……頑張ってくださいね!出ないと国木田さんが……国「計画通りにしなかったら後悔するぞ」あ、来てましたね (2019年5月1日 20時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
セイレーン - えっと、一年は8人です。小中一貫校なので…一番多くて小3、15人ですね。小1なんて3人ですよ…あ、私中学です…もうすぐ修学旅行行くんですけど、次の週はテスト…明日からテス勉です。計画立ててあるので。計画通りやんないと、国木田さんに怒られちゃいますからね! (2019年5月1日 20時) (レス) id: 217a6ebd89 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - セイレーンさん» ですね、書いてて結構気に入ってます。多いでしょうか……でも六人って一学年もそれくらいですか? (2019年5月1日 19時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年4月19日 21時