70話。中島side ページ21
敦「で、でもっ、今回は助かったけど次はもう駄目かもしれない。それに僕なんかに武装探偵社なんてやっぱり無理なんだ!」
芥川に食いちぎられた足はとても痛かった。
一瞬何が起きたかわからなくて、気付いたら足から血が止めどなく流れ出ていた。
怖い怖い怖い。どうして僕がこんな目に?
『それこそ、わからないじゃないですか。』
国枝さんはムッとしたような顔になった。
もしかして、僕が怒らせてしまったのだろうか。
『まだ中島さんは武装探偵社に入社したばかりでしょう?それなのに無理だなんてまだわかるはずがない。』
敦「わかるよ、だって、僕には何も出来ないんだ!そんな僕に、人を助けることなんて、」
『俺は!中島さんに助けられたんです!』
国枝さんが一際大きな声で叫んだ。
僕が助けた?たしかに国枝さんが気絶したあとに芥川と戦った。
でも、決して奴に敵うような戦闘ではなかったし、谷崎さんがいなければ、虚像のように真っ二つにされていただろう。
『中島さんは俺たちを助けることができたでしょう?だから、中島さんのせいじゃない!ポートマフィアが狙ってきたのも何か理由があるはず、それを解決する方が先です!』
気づけば、国枝さんと僕の言い合いは白熱していた。
僕は彼女たちを守ることができたのか。
国枝さんは今も僕の目をまっすぐ見つめている。
そのとき、後方から激しい銃声が聞こえた。
敦「銃声?しかもこの方向は。」
『独歩兄さん!』
なぜ、探偵社が。
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時