50話。貴方side ページ1
怖くても、守りたい、守らなくてはならない人が今はいる。
俺はこの見た目のせいか浮くことが多かった。
中学では女子と話が合うので仲良くしてもらっていたのだが、男子とはなかが悪いと言うほどでもないがどこかギクシャクした雰囲気があった。
そして、同中卒が誰一人いない高校に入学すると、クラスメートたちは俺の扱いに困ったようで、なかなか話すことはできなかった。
だが、ナオミちゃんはそんなことは気にも止めず話しかけてくれた。
そうしているうちに周りも接し方がわかってきたのか、段々話せる人は増えていった。
今となってはふざけあうことも多い。そのせいで昨日は学ランがびしょ濡れになってしまったのだが。
いつだってナオミちゃんに助けられてばかりだ。
まだお返しは何一つできていない。
だから、彼女たちを死なせるわけにはいかない。
芥｢異能力"羅生門"!｣
『異能力"武蔵野"!』
芥｢な、に？｣
芥川は驚愕した表情でこの光景を見ていた。
芥川の黒獣はまず比較的軽傷の俺を狙ってきた。そして、その黒獣を一般人であるはずの俺が受け止めたのだ。
芥川の黒獣の顔半分はポケットに忍ばせていた普段使いの鏡よりも大きめ鏡に吸い込まれ、身動きが取れないでいる。
芥｢異能力者だったとはな、面白い。"羅生門"!｣
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (
レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空李 | 作成日時：2019年5月9日 17時
