51話。貴方side ページ2
やはり作戦通りにはいかせてくれないようだ。
芥川は黒獣を鏡に吸い込ませたまま外套を蠢かせ、まるで円盤投げのように俺を壁に叩きつけた。
『うぐっ。』
芥「この程度で僕の羅生門を封じ込めたつもりか。」
だが、俺の鏡はいまだに黒獣を捉えたままである。
『違う、封じ込めるんじゃない。』
芥「なんだと?」
『俺の目的はお前を鏡の中に封じ込むことだ!』
芥「チッ」
武蔵野を使えば媒体の鏡によって鏡面に写ったものは吸収することが出来る。それを使えば異能力の操り手である俺は鏡と鏡の間を移動することが出来る。
移動といっても鏡の中に入ったと思ったら、出口にした鏡から出ているので鏡の中は見たことはない。
ならば、出口を作らなければ封じ込めることが出来るのではないかと思ったのだ。
そして、鏡は確実に芥川を飲み込んでいている。すでに黒獣の顔は完全に鏡の中だ。
芥川は黒獣を張り巡らせて周囲にあるものにしがみついている。
『いけええええええ!』
樋「芥川先輩!おのれ!」
依頼主であった女性が懐から拳銃を取りだし、弾を放つ。
敦「国枝さん!」
『"武蔵野"!』
樋「くっ。」
芥川を吸い込む鏡を片手に持ち変え、鍵につけておいたキーホルダーの鏡面で銃弾を吸い込む。
『そのまま、鏡の中へ!』
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時