FIRST LOVE 2【笠松幸男】

第58話 ページ15

貴方said
控え室にすぐに着いた。あたりには誰もいない。でも、控え室からは音がする。


1年前を思い出す…



ガンッ



ロッカーを強く叩く音



あ「先輩…」


声をかけて入ると先輩はロッカーを強く叩いて崩れ落ちていた。


笠「水野か…勝たせてやれなくてごめんな」


私は首を横に振る。先輩の声は涙声だった。



笠「俺、キャプテン失格だな」

あ「そんなことないです!!」

笠「あるさ」



いつの間にか私は先輩に抱きついていた。




あ「せ、先輩は、海常バスケ部の立派なキャプテンですｸﾞｽﾝｯ。1年前だって先輩は自分を責めて、今だってそうです！」



バッ



先輩が私を突き放した。




笠「俺は黄瀬に頼り過ぎた。自分の力が足りなかった！！お前に何がわかる！！」



ﾊﾟｯｼｰﾝ


あ「わかりませんよ！！でも責めたって何も変わりません！！負けたのは誰のせいでもありません！！！！みんなみんながんばってました！！もう‥自分を責めないでください！！！」




先輩の頬を叩いて泣いた。最低だ。



笠「すまね、確かにそうだよな。俺が間違ってたよ」

あ「せ、けんぱいぃぃい」



先輩は私を抱きしめてくれた。温かい温もりを感じた。


笠「ありがとな。あとさ、」

あ「なんですか？ｸﾞｽﾝｯ」

笠「本当は勝って伝えたかったけど、俺、お前のこと好きだ」

あ「」←




泣きすぎて幻聴まで聞こえてきた←





あ「ごめんなさい、ﾅﾝﾃｲｲﾏｼﾀｶ?」←

笠「な、何度も言わせんな/////お、お前のこと好きだっ/////」

あ「えーっと/////」

あ「わ、私も先輩のこと大好きです」

笠「ほ、本当か!?」

あ「は、はひぃ!!あっ」

笠「はひぃってwwwww」

あ「も、もう！！先輩なんて知らない！！」

笠「なーなー、こっち向けよw」

あ「嫌です！！」

笠「あっ」

あ「え？どうしtんっ」


振り向けば触れるだけのキス



笠「す、すまねー////」

あ「いや、別に//////」

笠「誰かにキスされる前にしたくて…」

あ「わ、私のファーストキスは…せ、先輩です//////」

笠「俺もだよ//////」

あ「あの、先輩？」

笠「な、なんだよ//////」

あ「もう一回してください//////」

笠「お前大胆だなw」

あ「いいじゃnんっ」




甘くて蕩けそうなキス

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