帝光中の人見知り少女

人見知り2 ページ3

後「A先輩､ここはどの色を混ぜればいいと思いますか？」


私のかわいい後輩が､桜の絵を描きながら質問をしてきた


「えーとね､やっぱり淡いピンク色かな？」

後「わー！確かにいいですね！ありがとうございます！」

「フフ､どういたしまして」


放課後になって美術部の私達は､コンクールも近かったため､早めに部活を始めた


後2「ああ!!絵の具が足りない…美術室に行かないとだー」

「あ､よかったら私が取りに行くよ？」

後2「い､いえいえ！先輩に取りに行ってもらうなんて…」

「大丈夫よ｡私も美術室に行かないといけないの思い出したし｡」

後2「じゃ､じゃあお願いします！」

「まかせてー」



美術室に行くには､体育館の前を通らないと行けない

いつも通ると､バスケ部の人とはち会わせてしまう

緊張するけど…頑張ろう！

見つからないように…っと



？「うっ､腹減ったー…！」


…近くに人がいる

早く行かなきゃ


？「…ん？お前､何でコソコソしてんだよw」


バ､バレたーーーー?!?!


？「おい､無視すんなよ！」


そう言って､私の肩を叩いてきた


？「…お前､どっかで見たことあるな」


なんだっけなー？と首をかしげる真っ黒な人

私も彼をどこかで見たことがある…



あ!!バスケ部の青峰大輝君！

よく学校新聞で見るんだよなー

…って､そんな人と今喋ってる…ファンの方に､いじめられるかも…?!



青「ああ！あれだ！よく表彰される…たしか､黒…蜜？」

「ち､違います！川です…」

青「ああ､黒川Aだ！思い出した！」


青峰君はニカッと笑った

眩しすぎる…


「で､では…これで､失礼…します」

青「あ､ちょっとま…」


グー


青峰君のお腹からグーと､音がした


青「ああ､腹減ってたの忘れてたーーー」



「えと､これ…食べますか？」

青「え…うおお！いいのか?!」

「は､はい…調理実習で作った､カップケーキですけど…」

青「っ､サンキュ！」


青峰君は､私の手からカップケーキを受け取って､一口で食べてしまった


青「…う､ま!?すげー､アッサリしてて俺の好みだわ！」

「そ､うなんですか…よかったです」


なぜか､彼は居心地がよくて､人見知りな私でも気を許してしまう


青「……」


青峰君が黙って､みるみる顔を赤くしていく


「え､ど､うしたの？」

青「あ､ああ？ど､どうもしてねーよ！」


そう言って顔を覆う

やっぱ､不味かったのかな

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