2話 ページ3
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『佐倉と馬場は私に続いて、他は後ろから援護を。』
クインケを構え、部下2人を引き連れて1匹の喰種に立ち向かう。
相手は鱗赫。大きい頭体のくせにすばしっこい。リストの中でも結構厄介な喰種として示されていた。
クラスはAレートと言ったところだろう。だが、その喰種もAの班を前にして為す術もない。
喰「全員喰い殺してやるッ!!!!」
目にも止まらぬ速さで攻撃してくる。
それを上へ飛んで避ける馬場。
彼に気を取られた隙に佐倉が愛用のクインケで鱗赫を断ち切る。
『さよなら。』
そして前から戸惑いもなく相手を真っ二つに切り裂く。
もはや援護の必要も無い。後ろには新参者もおり、彼らは3人の戦い方にただ唖然としていた。
『ふぅ…任務終わりだよ。皆、お疲れ様。』ニコッ
戦闘の時とはまるで別人のような笑顔わ浮かべる。
ゾクッとする人もいれば、その綺麗な微笑みに思わず顔を赤く染める人もいる。
馬「Aさん、残りの処理は俺たちがやっておきます。」
『ん、わかった。ありがとう。』
血の海になった巷から出て、Aは本部に戻った。
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丸「ご苦労だったな。今日はもうゆっくり休め。」
『はい、失礼しました。』
報告を終えたAは一礼し、部屋を出た。
彼女の戦績はますます上がっている。鈴屋達に並ぶ新たな班を率いらせるのもいいかもしれない。
丸手は暫くそのことについて考えた。
一方エレベーターから出たAは運がいいのか悪いのか、什造達と遭遇した。
声をかけたい気持ちを抑え、Aは一礼をし、急ぎ足でその場を去った。
鈴「A……(ボソッ」
そんな彼女の後ろ姿を、什造は悲しそうな目で見ていた。
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めい(プロフ) - Reolさん» 読んでいただきありがとうございますっ!更新が先延ばしになってしまい申し訳ないです…汗。更新再開する時もまたどうか宜しくお願いします!m(*_ _)m (2020年11月9日 18時) (レス) id: d72df6db91 (このIDを非表示/違反報告)
Reol - めちゃめちゃ素敵な話です...こういう長編って苦手なんですが、面白すぎてスラスラ読めました!応援してます! (2020年10月23日 16時) (レス) id: 9bd448bba3 (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - pookyさん» 読んでいただきありがとうございます!!嬉しいですっ、更新頑張ります!!(`・ω・´)ゝ (2020年10月6日 16時) (レス) id: d72df6db91 (このIDを非表示/違反報告)
pooky - 今まで、夢主に、冷たい態度を取る、什造を見たことないのでとても楽しく見せてもらっています!!更新頑張ってください!! (2020年10月5日 22時) (レス) id: 012e567f90 (このIDを非表示/違反報告)
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